47 ちょっとの違和感 ページ12
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安藤「ちょ、どうしたの？」
あれから1日が経ち、鶴房と木全とは気まずいまま寝不足になって、私の体調は最悪。絶不調。
寝ようとしても全然寝付けないし何よりめっちゃ気まずい。
私は2人と距離を置いていた。
why組の元へドリンクを手配しに行ったとき、たまたま入り口の近くにいた安藤くんが真っ先に私のところへ駆け寄ってきた。
その瞬間こちらを振り向くwhy組メンバーたち。
安藤くんは私の手をゴツい両手で優しく包み込んだ。
握力80kgなんて忘れそうなくらい優しい手つき。
『…あんどうく、』
安藤「すぐわかるよ、俺」
『いや、あの、元気です！全然！』
安藤「……」
與那城「とも？Aちゃん？」
安藤は私の目をじとっと睨み、與那城くんに私の顔を見られないようにサッと自分の背中に隠した。
そして他のメンバーに「ちょっとだけ抜けるわ、ごめん」と言って私の腕を引っ張って部屋から出た。
いやいやいやいや練習抜けちゃダメじゃん！？
なんて思っている暇もなく、廊下に引っ張り出された。
ひんやりとする廊下が嫌でも鶴房と木全のことを思い出させて、視界がぐるぐるしてきたし頭も痛い。
『…強引な安藤くんにトゥンクしました』
安藤「誤魔化さんで」
『スミマセン』
安藤「何かあったん？すごい顔しとった」
『あー、その…最近寝不足で』
そう言ってへらりと笑って見せる。
嘘じゃないし、寝不足なのは本当のことなんだけど、あまりにも寂しそうな顔をする安藤くんにズキリと心が痛んだ。
多分、安藤くんが心配してるのは根本的な部分。
『私のことより、みんなのところ戻ってあげてください！安藤くんのこと心配してると思うんで』
安藤「今は俺のことなんていい」
『いやでも、』
安藤「…俺には話せん？」
安藤くんは本当に私のことを心配してくれている。
綺麗で真っ直ぐな瞳が全てを物語っていた。
『あの、安藤くん…』
安藤「無理にとは言わんけど、頼ってほしい」
『…、』
安藤「俺がダメなら、他の人でもいいから。とにかく苦しいときは誰かを頼って」
ああ、本当に、安藤くんカッコいいな。
そう思った途端頭に強い痛みが走って、視界がぐにゃっと歪む。
____Aちゃん、A！
遠くの方で、私の名前を呼ぶ安藤くんの声が聞こえるような、聞こえないような気がした。
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マァ(プロフ) - 久しぶりに読んでも楽しいし泣けました。 (2023年2月24日 11時) (
レス) @page50 id: 72e8f2e0cc (このIDを非表示/違反報告)
雪りんご(プロフ) - こんにちはりんごじゃむさん！日プの新作とか出すつもりあるでしょうか？？すごくみたいです！！ (2020年8月13日 4時) (レス) id: d343e70c28 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - go to the topさん» こんにちは、返信が遅くなってしまい申し訳ありません！転載のお話ですがもちろん可能ですよ！！私の作品が多くの中国JAMの方に読んでもらえることを心から願っています！その際はぜひ名前の記入をお願い致します！ (2020年8月9日 19時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
go to the top - こんにちは、りんごじゃむ先生！翻訳してからLOFTERに転載してもいいですか。中国にもJAMがたくさんので、原作者を明記するのを忘れられない。 (2020年7月10日 16時) (レス) id: d57e1e7b99 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました！他の作品も楽しみにしています！ (2020年6月28日 4時) (レス) id: 5f1fa35d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年3月30日 18時
