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前回のあらすじ
理由はわかんないけどみんなに仲間として認められたよ!自己紹介しただけなのに!!
(今回の話は前回から1ヶ月ほど経っていて、Aちゃんはすっかり治療室の看護師として働くのに慣れてきてます。)
「A〜〜!!」
バンっと治療室のドアが開き、一人の男性が入ってくる。
それは、
『シャオロンさん……』
おかっぱ頭でいつもかわいいシャオロンさん。
けど、彼の体には────
『傷だらけじゃないですか……!!』
切り傷や痣など、見るからに痛々しい傷がたくさんついている。
「ゾムと模擬戦やっててんな、思わず白熱しちゃって…」
『てへぺろみたいな顔しても無駄ですから!』
「っ今Aてへぺろって言った!?かわいい!なんかかわい!!」
『バカじゃないですかもうはやくベッドに寝て!』
傷だらけな上貧血気味なのかフラフラのシャオロンさん。
それでもテンションは一切下がらないの、さすがだなと思う。
……空元気なのかもしれないけど。
『はあ……模擬戦で実際に傷つくってどうするんですか、ホントにやめてください……』
手当をしようと医療器具を出し、傷口を消毒していく。
消毒液がしみる度にうっと顔をしかめるシャオロンさんがかわいい。
「わかっててんけどな〜…楽しくてつい……」
『もうバカ、二度と戦場に行けない体にしますよ?』
思わず脅しをかけるとシャオロンさんは
「……なあそれってえっちなこと?ねええっちなこと??」
なんて言って私をからかう。
『ほんっとからかわないでください……!消毒液ドバドバかけますよ!?』
「それはやめて」
『……よしよし』
本当に怯えたように身をふるわすシャオロンさんが子犬みたいにみえて、思わず頭を撫でてしまった。
うーっと唸りながらも気持ちよさそうに撫でられているシャオロンさん。
……うん、絶対わんこだ。
例えるなら……そうだな、ポメラニアンだな、これ。
そんなことを思いながら、応急の手当を終える。
『しばらくは安静にしててくださいね、頼みますから』
治療室から出るなり即全力で走り出そうとしていたシャオロンさんを慌てて止めて叱る。
「ぶー…仕方ねえなー、Aに心配されちゃったらなあ」
『いっいや別に心配してるわけじゃないので!』
「へえへえ分かりやした、じゃあな」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「心配してないって言いながら顔真っ赤にしてるA、チョー可愛かった……」
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まこち(プロフ) - 初コメ失礼します、続編!!楽しみにしてます!!!! (2022年1月17日 17時) (レス) @page50 id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - シュネーさん» ひえぇありがとうございます……!!!頑張ります…( ´ω` )/ (2021年9月29日 23時) (レス) id: 822e5c31a6 (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - ユノさんおめでとうございます!(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑がんばれー (2021年9月29日 22時) (レス) @page35 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - 面白かったです!ありがとうございます!(?)ゆっくりでもいいので、楽しみに待ってます! (2021年9月28日 23時) (レス) @page27 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 好き……え、設定も文才も言葉選びも何もかもが好き…頑張ってください、応援してます…… (2021年9月28日 7時) (レス) id: 3705531e30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユノ | 作成日時:2021年9月24日 0時