噺/26 ページ26
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「エリスちゃん?」
「A!」
先日出会った可愛い女の子、エリスちゃんが何故か店の前に立っていました。
「Aと遊びたかったから来ちゃった」
舌をぺろっと出しながらエリスちゃんは笑った。…また抜け出したのかな。っていうか何故私の居場所を知ってるの!?
ある意味体が寒くなった私は少し頬が引き攣りながらも笑顔で問いかける。
「森さんは?」
「鬱陶しいから置いてきた」
唇を尖らせて「だって中年が必死な姿なんて見たくないんだもの」なんて云うエリスちゃんは見ているとかなり可愛いけど、内容的にはかなり毒を吐いている。
…まあ確かに、一緒に遊ぶとなると私とエリスちゃん、森さんという組み合わせは色々と不味い気がする。見た目的に。
心の中で同意していると手を引かれた。
「お菓子作ってくれるってこの前云ってたから此処に来たの」
瞳を輝かせて此方を見るエリスちゃんは如何やら、私の作るお菓子をとても楽しみにしていたようだった。
とりあえずエリスちゃんに店の中へ入ってもらう。
カウンターだと探偵社の社員さんと鉢合わせしてしまうので、厨房の中のちょっとした休憩スペースのような所に案内した。
「何か食べたいものある?」
「Aが作るんだったら何でもいい!」
珍しそうに辺りをキョロキョロと見渡していた。笑顔な所を見ると、かなりご機嫌のようだ。
何でもいいなら……チョコケーキでも作るか。
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お嬢(プロフ) - こんにちは!えっと……1話目で異能力の時点で気づけよ!とありますが、どういう意味でしょうか? (2016年12月1日 17時) (レス) id: 989eae2896 (このIDを非表示/違反報告)
とみー - 凄く面白いです!あとよかったらですが絵を描かせて頂けないでしょうか...(・ω・`) (2016年11月13日 22時) (レス) id: a2712d12f1 (このIDを非表示/違反報告)
きたにゃん(プロフ) - 華京院アリスさん» コメントありがとうございます!私もすごく書けるという訳ではないのですがそれでもよろしければ。そうですね…、やっぱり文と文との空白はある程度開けた方がいいと思います!私の場合、文庫本などの書き方をよく読んでいるのでそれに近い書き方になっているのかなと。 (2016年9月13日 7時) (レス) id: dabed5a637 (このIDを非表示/違反報告)
華京院アリス(プロフ) - はじめまして!読ませていただきました。すっごく面白いです!そんな発想があったか!って思いました。私は最近小説書き始めたばっかりで全然うまく書けないので尊敬しちゃいます!迷惑じゃなければアドバイスとかもらってもいいですか?更新楽しみにしてます! (2016年9月12日 20時) (レス) id: 270ea87993 (このIDを非表示/違反報告)
きたにゃん(プロフ) - そんなことありませんよ!笑笑 楽しく見ていただけているのなら嬉しいです!更新頑張りますね (2016年9月6日 19時) (レス) id: dabed5a637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きたにゃん | 作成日時:2016年8月23日 19時