眩しい笑顔. ページ7
*
あまりにも漢気に溢れた声を出しながら視界から消えた瀬名泉。
先程聞こえた「うっちゅ〜☆」の単語に恐怖しながら、ゆーっくりと首をそちらに向けた。
『だ、大丈夫…？』
視界の端でオレンジ色の何かが揺れた気がしたけれど、そんな事より声をかけた。
すると、首をグルン！！！とこちらに向けた瀬名泉の方が怖くて、視界に何が映っていたかなんて気にも止めなかったわ。
さすがにホラーすぎ。首痛そう。もげてない？大丈夫？
「大丈夫な、わけない、でしょお！？ッッんのバカ王さまぁ！俺の顔に傷がついたらどうしてくれるの！？」
「セナって貧弱なんだなぁ？あははっ、ごめんごめん！おまえに傷がついたらおれが貰ってやるよ！責任はとるッ！」
へぇ、王さま。…………へぇ、王さま？
ちょい待てコラ。2人きりワールド展開してるな、いま王さまって言ったよね？
そうだよね？わぁ、すっごい大事件！これは名探偵も悩んじゃう迷宮入り案件。
『まさか、…王さまって、』
「んー？誰だおまえ！あ、待って言わないで！！妄想するから！……うーん？なんかよく見るとセナにそっくり？あ、さては宇宙人か！？」
一 体 な ぜ そ う な っ た ？
倒れ込む瀬名泉の周りを一回りして、あたしの声に気づいたのか顔を上げた"王さま"。
そのまま存在を認知、今度はあたしの周りを一回りして、キラッキラの笑顔をこちらに向けた。
「こーゆー時は宇宙の挨拶！はい、ご一緒にッ！せーっの、うっちゅ〜☆」
とーーーーっても可愛い笑顔で、ダブルピースなんかしちゃって。
お決まりの挨拶、「うっちゅ〜☆」をやるこの人物。
紛うことなき前世での最推し、月永レオである。
もう一度言おう。
前世の最推し、王さまこと月永レオである。
『つ、つきな、が、れ…』
「え！？おい！？セナ、こいつ倒れちゃったぞ！？」
「A！？」
眩しいッ！！！
あまりにも笑顔が眩しすぎて目眩がしたわッ！！！！
ドタン！という音と共に、昨日ぶりに地面に叩きつけられる感覚を全身で感じた。
じんわりと痛み出す身体。
目を閉じれば、遠くで瀬名泉と月永レオが何か叫んでいるような声が聞こえるけど答えられるわけないやい。
救急車とかさ、運ばれるとさ。聞かれるのよ。
𓏸𓏸さん、聞こえますかー？答えれますかー？って。
答えられないから運ばれるんだよねってな。
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なこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» あ、あ、コメントありがとうございます(；；)！もっと悶絶させられるよう頑張ります！(？) (6月23日 5時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - セナが…王様が…てぇてぇ過ぎるッ…!!!!(悶絶)めちゃ好きです！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (6月11日 14時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 麻衣さん» わー！コメントありがとうございます( ᐪ＾ᐪ )！好きだ！って思って貰えるようにもっと頑張ります！ (5月22日 23時) (レス) @page7 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 最近ずっと見させていただいてます。お話すごく好きです。 (5月22日 1時) (レス) id: 9b82d4ecb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年5月11日 0時
