大好きだ?. ページ12
*
「うちゅっ!」
『ぎゃぁぁぁ!』
「しー!声でかいっ!」
あの後、レオぴの首根っこを引っ張りながら「また様子見に来る」と泉くんは保健室を出ていった。
もう一度言おう。
「レオぴの首根っこを掴みながら」「保健室を出ていった」。
『なんでここに居る!?!?!』
「うおおっ!?声量凄っ!…わはは、おまえって実は騒がしい方?」
カーテンから顔を覗かせて、小さくダブルピースをした我が最推し。
可愛いけど、質問に答えろください。
『何故ここにいる?』
「うわ、静か。寒暖差すごいなぁ。…うーん、単純におまえが心配だったから?」
『う"っ…!』
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいいいいい
ベッドに両腕置いて、コテンッて首傾げるのは可愛すぎるだろぉぉおおおお!!!
このおとこの娘めっ!!!
可愛いって言うな!といつもキレ散らかしてるらしいけど致し方なさすぎるだろおおおおおおぉ。
嗚呼、尊きかな……。
「わははっ、面白いなぁ。1人100面相見てるみたい!表情筋どーなってんだ?」
『え、え、ちょ、』
こちらに身を乗り出し、男の子にしては白すぎる手が伸びてくる。
徐々に近づいてくる推しの顔が良すぎて、顔面の暴力。目が潰れる。南無阿弥陀仏。
「やわらか…あはっ、そっか。おまえ瀬名だけど、"瀬名ちゃん"だもんな!」
『な、な、な、』
先程から言葉にならないような言葉しか発せないあたくし。
いや無理でしょ、こんなの。
同じ室内の空気吸ってるだけで心臓口から飛出そうなのに、こんな間近までやってきて、こっちに手を伸ばしてきて
挙句の果て、スリッとあたしの頬をひと撫でして。
にひっと可愛らしく笑う最推しの顔が良いッッ!!!
「セナも中々面白いけど、双子って似るのか?セナに負けず劣らず面白いなっ!うん、大好きだ!」
『ひいっ!!!!』
二パー!っと屈託のない笑顔で、泉くん曰く「安っぽい好きや愛」を口にするレオぴ。
こ、これは、あっっかんわ……今日、いや、今死んでもいい。
「ありり?固まっちゃった…?おーい、大丈夫か?……あれ?おーい!?」
最推し月永レオに心の中で合掌をしてると、いきなり肩を掴まれた。
ただでさえ近かった距離がさらに近くなり、もはやゼロ距離である。……ゼロ距離である。
「…あ、おまえの瞳、綺麗だな。」
『ち』
「ち?」
『近ぃぃぃぃイイイイイイイイイ!!!!』
「え!?」
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なこ(プロフ) - にゃーちゃんさん» あ、あ、コメントありがとうございます(;;)!もっと悶絶させられるよう頑張ります!(?) (6月23日 5時) (レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - セナが…王様が…てぇてぇ過ぎるッ…!!!!(悶絶)めちゃ好きです!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (6月11日 14時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 麻衣さん» わー!コメントありがとうございます( ᐪ^ᐪ )!好きだ!って思って貰えるようにもっと頑張ります! (5月22日 23時) (レス) @page7 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 最近ずっと見させていただいてます。お話すごく好きです。 (5月22日 1時) (レス) id: 9b82d4ecb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なこ | 作成日時:2023年5月11日 0時