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【記憶】 ページ20

「少しだけ、思い出し、た」







太宰さんに抱きしめられながら、一つのガタついた記憶が蘇る。





「貴方の働いている情報屋は私達ギルド似含まれている一つの機関でしかないの。だから貴方は私達の仲間なのよぉ」









「だがまだAはギルドの入団の契約を交わしていない。ポートマフィアに席があるんだよ!ギルドの女!!!」









中也さんは私と太宰さんを引き剥がすと、勢いに任せるように私に言葉を叩きつける。








「お前、ポートマフィアの一員なんだよ本当は!今は森さんの指示で俺もうまいこと本当の事実は言えねぇけど、とにかく!」








「________森さんには渡さないさ」




太宰さんが中也を私から引き剥がす。









「君がいつも森さんから貰っているこの薬は、実は別の効果があるんだ。君の記憶を改ざんさせたのは森さん。君の記憶が蘇らないようにするために森さんはこの薬を作った。」









そこまでして、なぜ私を_____?








張り詰めた空気の中、一瞬の間があり、私は呟いた。









「私は、私は…、情報屋として働いていて、でもそれはギルドの機関のうちの一つで、でも過去はポートマフィアに所属していて、今は武装探偵社の一員…?もう、訳がわからないです」









「私は私です。誰がどう言おうと私は私。誰が何を言おうと私は私だわ。


とにかく、目標を見つけました。


私、自分の記憶を探します。それから貴方方の話をもう一度伺いたい、本当の職場を見つけさせて頂きたい」









「記憶を探す?何言ってるんだA。ポートマフィアに来れば森さんが教えてくれるだろ」




中也さんが困惑した表情で私に問う。






「いや、彼はきっと教えてくれない。きっと彼にとって私に思い出してほしくないことがあるから、こんなことをしているのだから。だから今は____」









「黒銃の長を探す、のね?」





ルーシーが私に問いかけた。






私は頷く。



彼は生きている。かすれた記憶の中で唯一覚えている事実のうちの一つ。








「彼に会えば、きっと全てを思い出せるはず。私は何者で、どうして皆から狙われているのかを。」








太宰さんは私を見つめるとニッコリと笑った。





「別に好きなことをすればいいさ。君は私からは絶対に逃げられないから。私は私のできる限りAのサポートをさせてもらうよ。」

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抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 楽しみに待っていてください笑笑笑 (2018年2月19日 21時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» わあああありがとうございます…!!楽しみにしてますね(´˘`*) (2018年2月19日 20時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 了解です笑近々入れていきたいと思います笑笑笑 (2018年2月19日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» 抹茶パフェさんにもこれからの展開があるから、無理にとは言いませんが…新双黒との絡みが欲しいです!難しいようでしたらもう全然無視して構いませんので!!m(_ _)m (2018年2月18日 23時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!リクエストとかあったらぜひどうぞ!(笑) (2018年2月18日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶パフェ | 作成日時:2017年1月5日 15時

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