【ω/r/w/r/d/!】妄想の墓場 第二墓地【BL 】

20.どくたーほーるど！ tnsha【1】 ページ9

tnside

「っっはぁ……もう無理や……疲れたァァァァ゛ァ゛ァ゛！」

机に突っ伏して叫んだ。
最近本当に忙しくて、もうなんというか死にそう。
次の外交の資料を作って、今度他国に潜入捜査に行く奴がいるからそのためのデータもまとめて、あとは普通にいつもやってる書類と、他の奴らのガバの後始末など、その他諸々。
いやなんか俺だけ仕事量おかしいやん。
えぐいやん。なぁ何で？
と心の中で愚痴を言っていると、ドアがコンコン、とノックされる音が聞こえた。
顔を上げてどうぞー、と言うと、バァン！！！とものすごい音を立ててドアが開く。
いや壊れるやん。

「トントン！！！！！！」

大声で俺の名前を呼びながら部屋に入ってきたのは恋人のシャオロンだった。
ドアの開け方のやかましさからコネシマかゾムかだと思っていたので少し意外だ。

「あー……シャオさん……？どないしたん……。」

するとシャオロンは返事もせずにずんずんとこちらに向かってくる。
え、何…？なんか企んでるんやろか……。

「なぁシャオさ…………っぐぇ」

何かと思ってもう一度声をかけようとしたところで、思いっきり抱きつかれた。
ちょっと首が絞まった。痛い。

「え……っと、シャオさん？」

意図を訊ねようとするけれど、後ろから抱きついたシャオロンは俺の首のところに顔を埋めて腕の力をぐーっ、と強くするだけ。
何やろ……デレ期か…？え、ご褒美やん。
なんて考えていると、急にシャオロンがばっ、と顔を上げて、俺の執務椅子をぐいっ、と回す。
そしてシャオロンと対面になったわけだが……。

「いやあの…何か喋ってやシャオさん…。」

すると、シャオロンが前から俺の膝に跨って、またぎゅーっと抱きしめてきた。
なんやこれほんまに。
え、最近構えてなかったから寂しいんかな？
やっぱデレ期か？
えー待ってやそれ可愛すぎんか？天使か？
悪くないなぁと思いながら可愛い可愛い彼女のデレを堪能していると、シャオロンがまたふいに顔を上げて俺と目を合わせて。

「1/3やで、トントン！！」

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