その18、路地裏展開。 ページ31
入り込んでいる道、と言うのは本当の様で何度も曲がったり塀の上を歩いたりしている。
しばらくして、人の声と光が見えて来る。怒る声や泣き声、誰かを探す声が途切れ途切れに聞こえてくる距離になって来ると、子供が「お母さんの声だ！」と走って人混みに飲まれていった。
いや、私には聞こえんかったが…お前耳いいな？
まあ、母親と合流出来たんなら良いか…。
私も歩きだそうとすれば、くるりと視界が回り背中に軽い衝撃が走る。目を横にやれば行き場を塞ぐ様に伸ばされた腕、もちろん目の前にいる男の腕だ。
あ、壁ドンですね〜〜？
ごめんな？私の身長が小さかったらやりやすかったんだろうけど、君と同じぐらいだもんな？(煽り)
あと、壁ドンする相手間違えてんぞ？こんなゴツイ奴にしてもおもんないだろ〜？
「…狭く暗い路地裏に男女2人…何も起きないはずが無く…」
「いや、起きねぇーからな？」
「そんな固いこと言わんといて下さいよ」
するりと頬に手を添えられ柔く撫でられる。
壊れ物を扱うかの様な手つきが少し擽ったく目を細めてしまう。
ふいにピタリと手が止まったので男の顔を見ると、ダラダラと鼻血を垂れ流していた。
上着の下の白いシャツが真っ赤に染まっていく。
ひぃ、怖…！
「…反則でしょ」
「はぁ。ありがとうございます？」
ほんま、かわいい人ですね。
細れらた目と弧を描く口にゾッとした。
ドロリと粘くまとわりつく様な紫色の目が捉えて離さない。
「俺、執拗なんですよ」
クスリと笑いながら手を伸ばされる。
…あらら？私の貞操の危機…？
その18、路地裏展開。
ーーあぶないにおいがプンプン！
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
