その4、人には優しくしましょう。 ページ4
―夢を見ていた。
現実になるはずだった儚い夢、遠い理想郷。
さぁ、そろそろ起きなくては、夢を現実にするために―。
目を開けば、また真っ白だった。
正確に言えば目の前が白い毛で覆われていたために白かったようだ。
白い毛を退かし視界を確保する。って、自分の髪の毛だった。ストレスか？ストレスで白くなったの？てか長くない？腰まであるんだが…。
話を戻そう、どうやら森の中らしく木が沢山ある。当たり前か、森だもんな!!
ぐるりと見渡すと黒い物体が落ちている。
よく見ると人だ、すっぽんぽんの人だ。えぇ、やばいやつかよ…と思ってたら自分も着てなかった。お追いはぎか…？(震え)
そういえば黒子がいない…まさか連れ去られて…!!
「いや、私はここにおるねんな…」
ちゃっす、と片手を挙げる黒い人。ここいつ、人の心が読めるのか…?!
身構えるとあきれた声を出しながら「全部声に出してんで」と言われた。ﾔﾀﾞﾊｽﾞｶｼーーー!!
そんなことよりも、と遮られた。あ、ウッス真面目な話なＯＫ牧場。
「ここに見覚えってある？」
「まったくないわ」
「そうよなぁ…どないしよか」
聞き覚えの無い声が響く。低く柔らかい聞きやすい声が真後ろから聞こえる。
反射的に後ろに肘鉄を入れ黒子の手をとり距離をとる。
――全然気がつかなかった。運よく距離を取れたが黒子を連れて逃げ切れるか分からない。
小声でステ振りを何にしたのか問うと、全体的に振ったが知性よりにしたと来た。
…あまり期待はできなさそうだ。
「ちょっ…痛っ。え、ななんもせーへんよ!!」
両手を挙げる男に眉を顰める。証拠もないのに誰が信じると言うのか、あいつはアホか？
「あー、神に誓ってなんもせんよ。約束する」
ほなけん、殺気しまってくれへん？とへらへらしながら説得してくる。こいつはアホだ(確信)
疑うのも馬鹿らしい、気を少し緩める。あかるさまにホっと息をつく男に名前を聞くと目を見開かれた。…なんだその反応。
「僕の事知らへんの？僕は、…あー、うん大先生とでも呼んでな」
よろしく〜とゆるく自己紹介してきた男は朗らかに笑った。
その4、人には優しくしましょう。
――甘い蜜には虫が寄ってくるでしょう？
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
