その16、その男、狂犬につき。 ページ25
ーー目と目が合う時に、人は何を考える？
その人の衣装の良し悪しか？それとも顔つきが自分好みか？何だろうか、少なくとも私は自分の敵になるかを考えている。一目惚れだの恋だのは始まらん。※但し三次元に限る
ーーガキンッ！
「えぇ〜？今の止めますん？」
ギリギリとシャベルに体重を掛けられる。相手のリーチが長い分、力が加わりやすいこちらのナイフが有利のはずが均衡ーいや、押されている。
「シャオちゃん」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。シャオちゃんと呼ばれた男はチッと舌打ちをすると、私から距離を取る。
「Aちゃん！危ない！」
「ぐふ」
矢を放つ音がしたと思った瞬間に膝に衝撃が走って、思わず膝から崩れ落ちる。ヤメロ、お前の膝カックンは凶器だからな？？
しかし、奴が膝カックンしてくれなかったら今頃は矢の餌食だっただろう…。しかし、何て奴だ！町の中でバトルなんてなにを考えとるんだ？
町の人たちも急に始まった戦いに驚いていたが、何故かアッと言う間に野次馬が出来ていた。え？野次るの？逃げないの⁇
喧嘩か？やっちまえー！や、どっちに賭ける？とか聞こえてくるあたり割とこう言う事が起こるようだ。
物騒すぎィ！治安悪いの？その割には警察みたいな感じの奴らはいないんだよなぁ…。
しかし、これだけ人が集まれば身動きは制限されるが相手も飛び道具を使っては来れないだろう。
グリップを握り直して相手を見据える。
「シャオちゃん、僕弓以外持ってきてないんやけど」
「はぁ〜？無能やん何で来たん？」
｢ｼｬｵﾁｬﾝ…｣と悲壮感たっぷりと呟かれるやり取りに笑いそうになる。
やめろ！笑っちゃうだろ！緊張感保ってェ？
「まぁ、使えん大先生は放って置いて、僕と遊びません？」
少し首を傾ければ、さらりと男の髪が流れ落ちる。
ちらりと見える八重歯に何故か実家のポメラニアンの顔が出てきた。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
