再フライング1000hit記念。 ページ22
大分変えました。病んでるキャラは旨いですな!!
1000hit記念
〜紫色の恋の形〜
ーー初めて見た時、正直自分に驚いた。
透き通る陶器のような白い肌、流れる絹糸の様な美しい髪。彼女の全てに魅了された。
自分のタイプは、思わず守ってあげたくなるような庇護欲をそそられる子、純粋無垢な子。
…まぁ、だからロリコンだの言われるのだが、それは置いておこう。
意識を少女に向けなおす。少女と言うには儚さが無く、女性と言うには華やかさに欠けていた。少なくとも、自分の好みではない…そのはずだった。何だか、頭を掻き混ぜれている様に感じた。
気持ち悪い。出会って間もない女に嫌悪感に似た感情を抱くほどには混乱していた。
「…それって、恋とちゃうんか」
しかし、心無い一言に全てが狂っていく。
恋？恋って何だ？恋＝好きで合っているのだろうか。
まさか、ありえないっすよ。
その一言が出ないまま城に着いた。自分の持ち場に戻っても「恋」がリフレインしてうるさい。
懐から煙草を取り出し、一本口に咥える。
紫煙を立てる煙草の先をぼんやりと見つめ、興奮している脳を落ち着かせる。
そう、落ち着いて考えよう。
何故自分は彼女に嫌悪感を抱いているのか、何故こんなに気持ち悪いのか。
――しかし、煙草を1箱空けるほどたったが答えは出てこない。ふと、何故こんなにも自分はイライラしているのか疑問に思った。
何故？答えが出てこないから？何故答えを知りたい？彼女が何者か知りたいから？
――ゾムさんのために髪を切ったから？彼女の目に終ぞ映ることが出来なかったから？言葉を交わせていないから？
…我ながら、相手の気を引きたいガキ並みの思考力である。ここで思考は停止する。
気を引きたい？何故？何故こんなにも彼女の事で胸が一杯になるのだろう？何故こんなにも彼女の事を考えている？これじゃあ、本当に――
「すきみたいだ」
あぁ、そうか。簡単なことだったんだ。俺は彼女の事が好き。
好き好き好きすきすきすき――。初めての感覚に思わず息を吐く。
―インカムから、彼女が逃げた報告が入る。逃げた、俺の手から。
逃がさない、誰にも渡さない。俺だけを見て欲しい。認めて欲しい。あいしてほしい。
「俺、逃がしませんよ？」
――だから、安心して捕まって、俺の手に堕ちてきてくださいね？
ピシリ、ひび割れる音がした。
▽パワーみを足しました。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
