その３、ステ振りは慎重に。 ページ3
「では、トリップさせる特典としステータスを振ってください」
にこり、と目を細めた神はメタ発言をした。
スステータス…。ついぞゲームみたいだなこの神は世界を何と思っているのか。
どうにもならない、やつはそう言った。しかし、もしかしたら帰る術が残っている可能性も残っているかも知れない。なら、私のできることは、異世界で生き残っていくしかない。
ぐっと手に力を入れるとふわり、黒子が私の手を覆う。
――大丈夫だよ。そう語りかけてくるように。
ブォン、目の前にボードのようなものが展開される。
STR(筋力)CON(体力)DEX(敏捷性)INT(知性)幸運値と書かれている。
…クトゥルフじゃん。項目がかなり少ないけど完全にやばい神を起こさないようにするゲームじゃん…。(困惑)
え？ダイズロールするの？マ？
「振れる数は20です」
まさかの数字指定で草。
とりあえず筋力系にふっときゃいいか…。
「では、スターテスに基づきギフトを選択してください」
ピロンと軽快な音を立てまたもボードが展開される。わ〜いっぱいあるメンドクセ〜〜!!
それぞれ選び終えるとシュンとボードが消えた。
「それでは、異世界に送ります。頑張ってください」
では、と再び眩い光に包みこまれた。
生きようなんとしても、例え争いになったとしても餓死しそうになっても私は黒子と一緒に帰るんだ。フラグやないで…!!薄れいく意識の中決意した。
△▼
「皆ひどいわぁ…僕を置いて先いくとかホンマにあかんやつやろ…」
おかげで煙草も切れてもうたわ。
イラつきを紛らわすようにその辺の茂みを蹴り飛ばすが、イラつきは紛れない。寧ろさっきのでスーツの裾が汚れてしまった。ついていない嫌な日だ。
「はぁ〜ちょっと休憩しよ…」
丁度いい石の上に座り込み空を仰ぐ。生憎今日は分厚い雲が空を覆っており今にも振り出しそうで憂鬱になる。視線を落としどうするか考えるが、状況は変わらない。なら迎えに来てくれるのを待とう。幸いにもここは訓練場の近くだ助けに来てくれるだろう。
そう思いポケットから煙草を取り出そうとするが、無いことに気づき肩を落とす。
―ガサリ。
先ほどの茂みの近くから物音がした。
助けが来たのか？そろりと茂みに近づく。
しかし、期待していたものではなく――
「え…なんか…人がおる…。」
一糸纏わぬ姿の人が２人が倒れていた。
その３、ステ振りは慎重に。
――でないと後悔するから。
その4、人には優しくしましょう。→←その２、従順になりましょう。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
