その10、聡明でいましょう。2 ページ14
ーー赤は此方を捕らえて離さない。
同じ赤い目を持つが、よく俺の目はルビーだの何だのに例えられるがこいつは例えるならレッドコーラルだ。血の様に鮮やかで力強い目をしている。
「あー、詰みですね。参りました」
両手を上げて戦う意思がない事を示してくる。
思わず眉を顰めてしまう。なんだ、もう終いか。期待していた訳ではないが、がっかりとしてしまう。
「なので、逃げますね」
ーーは？
ニヤリと目を細め檻に手をかけたそいつは、よっと荷物を持つかの様な軽さで、鉄の檻を勢いよく捻じ折った。ゑ、折った？⁈⁇
え、ホントに捻り折った…、嘘だろ。
「ではでは、失礼しやーす」
黒い女を小脇に抱えて此方にサムズアップしてくる。いや、なにサムズアップしとんねん。待てや！
しかし、一瞬にして背が小さくなった彼女らに謎の疾走感を覚えた。早く過ぎるゾ…。
ハッとしインカムに手を当て、ショッピに回線を繋げば少しの間の後、ショッピが応答する。
「逃げられたンゴ、許してクレメンス」
『ダメです。トントンさんに1週間菓子禁止令ひいてもらいますからね。』
それはあんまりだ！
仮にも上司に当たるが扱いが酷くないか？
え？何時もの行いが悪い…？はて、何のことやら。
騒がしく鳴り始める警音に少し頬を緩める。
ーー楽しいことが起こりそうだ。
「さぁ、俺を楽しませてくれ」
カツリ、地下牢に足音が響いた。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
