その9、後ろに注意。 ページ12
突然だが、断髪式と言うイベントがある。
今までの自分と決別するためだとか、気持ちを入れ替え心気一転!!とか理由は各々だ。
では、私が切っているのは、自分と決別するためでも心気一転のためでもない。
生存率、効率を上げるため、何より邪魔。こんなに長いとどうぞ掴んで下さいと言っているようなもんだ。
「…ふぅ、こんなもんかな」
肩まで切ったが大分頭が軽い。
もっと早く切っておけばよかったなぁ。ぐるりと首を回し相手を見据える。
口角を持ち上げてにっこりと笑う悪魔みたいな奴と私、気分は完全に悪魔祓いだ。緑の閃光だす掃除機は無いけどな！
くるりとナイフを回しグリップを握り直す。
さぁ、続きといこうじゃないか、その意思が伝わったのか相手も再び戦闘態勢に入る。
ーーが、後ろからの衝撃に意識が刈り取られる。
ちょっ、待てよ！そう思えど遠くなる意識に従い目を閉じた。
▽▲
「コネシマさんからの応援要請があったと思えば…なにしてるんですか。」
はぁ、とワザとらしくため息をつくのは、防衛及び空軍大将を勤めるショッピだった。
その後ろからひょっこりと顔を覗かせる白い子から意識を刈り取ったロボロがいた。
「ほんま、どこほっつき歩いとったんや！探すん大変やったんやからな⁈」
ロボロがプンスコと怒る、これだからホビットは…。なんて思っているとキッとロボロが此方を睨む。
「お前の！事やぞ！」
ゲシゲシと脛の近くを蹴られる。イタ、イタイ。たちゅけて〜、堪忍して〜〜！
なんて、茶番をしていると、
「何で止めたん？」
凪いた声が聞こえた。
全ての感情を押し殺した声、聞いたことない声色にゾッと背が凍る。それは隣にいるロボロも同じようで、ゾムの見たことない姿に今度はオロオロとし始める。
「忘れたんですか？不法入国者は捕獲した後拷問をへて強制送還、ですよ。ゾムさん、ほっておいたらこの人たち殺っちゃってたでしょ」
そう口角を下げるショッピにゾムがひとつ、舌打ちをする。どうやら萎えたらしい、よかったぁ〜！
いや、ほんまに怖いから、見て僕の鳥肌。
「じゃ、帰りますよ」
こうして、ゾムと白い女の子との戦いは終わりを迎えた。かのように、思われるが、多分目が覚めても戦いは続くのだろう。そう思うとため息がでる鬱であった。
その9、後ろに注意。
ーー特に夜道には気をつけて。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
