その1、扉をくぐりましょう。 ページ1
神様はいるのか｡
私の家は仏教だからと言って別に仏様がいるとかいないとか､正直関係ない｡
むしろいるのか､いやいないに違いない(断定)
そんなことよりも目の前の事で手が一杯だ､考えても答えがでないなら考えるだけ無駄｡
そう､目の前のレポートのようになァ
「ちょっ…現実逃避早すぎる!!」
まじめにやり!!とママンから激励の言葉が掛かる。
うるせえ！！俺は自由の鳥なんだ!!ちょっとコンビニに行ってきます!夕ご飯は家で食べますからね!!
バーーンと扉を開けて走り出す。
雲ひとつない空、季節は夏。ミンミンと忙しく鳴く蝉たちを尻目に坂道を駆け下りる。
途中である家によりインターホンを連打する。家の中からドタバタと騒がしい音が聞え、数秒後にガチャリと鍵の開く音がした。
「おま…マジでふざけんなよ近所メーワクでしょ!!」
「いやお前の声のほうが普通にでかくて草」
くわっと顔を険しくして出てきたのは黒子、私の下僕だ。
彼女とは長い付き合いで…そんなこと無かった気がしてきた。ううーん…まあ俗に言う幼馴染である。
「おいそんなことよりコンビに行こうずぇ」
「いいずぇ」
ちょうど魔法のカードほしかってん、と言うこいつはきっと重課金者。
アタイ知ってる!!この時期にはソシャゲは水着イベントが多いってことアタイは知ってるんだからね!!
因みに私も諭吉さんが3人居なくなったんじゃ…。ぐすん
「そういえば、レポートやった？」
レポート？ああ、あいつはいいやつだったよ…。
そんなこんななやり取りをしながらコンビにの前につく。
扉をくぐれば涼しい風が私たちを歓迎――しなかった。
扉をくぐればそこは、何もないただただ無機質な白い空間がどこまででも広がっていた。
「コンビニ…じゃないよね？」
商品棚もなにもない空間に困惑する。もしかしたら、違う建物に入ったのかも知れない。
1度この場から離れようとし振り返る。しかしあるべき物が無かった。
「うそ…扉がない…」
絶望した声が隣から聞えてきた。
その１、扉をくぐりましょう。
――そうしないと何も始まらないから。
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きな粉大使(プロフ) - soragirl3008さん» ひょえー！コメントありがとうございます！期待に応えれるような作品が書けれるように頑張ります！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
soragirl3008(プロフ) - 続編っ！ヤッター！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: 7bebdbe9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月2日 16時
