1、道を切り開け ページ31
ー数ヶ月後
ロイノー村から数ヶ月、私たちは村の復旧作業を終え我々国で疲れを癒していた。
ケーヌマだったかマヌーケは忘れたけど、結局何もなく…。
捨て駒としてこの世を去らなくてよかったと、胸を撫で下ろしたが、今後の事である。
とりあえず私達は訓練兵としてコネシマさんの熱い(し煩い)指導の元生活をしている。ﾔｯﾀﾈ！
全然よろしくないぞ〜？？
1人の思いが村を滅ぼす様な世界、明日もしかすると国が陥落する世界、戦争がすぐそこにあるこの世界。
元の世界とは違う世界で、アウェイな立場な私たちはどうやって生きていけば？
暗闇の荒野は何処までも広がっている。
今まではいくつもの道の1本を選び、歩んでいたし道を示す人達もいた。でも、今は違うんだ。
私が、道を作るんだ。
灯りを示す灯台も、カンテラもない。
｢まぁ、何とかなるか｣
何時もより、窓から差し込む光が強く感じた。
△▼
｢は？コネシマ祭ィ？｣
｢そ、コネシマ祭！｣
食堂で同期の訓練兵が、持ちかけた話に片眉を上げた。
んだその自己顕示欲の塊のような祭。祀るんか？コネシマさんを。
｢我々国で1年に１回ある祭りでよ〜！これが大盛り上がりのなんのって！｣
彼の話を聞いた感じ、この国の強者を決める祭りである様だ。武道会じゃん、ガラスの靴履いて戦わんといかんやつだろ？え？違う？
スプーンを剣に見立て風を切っている彼を横目に、パンを口に放り込む。やはり、男は力を示す場が魅力的に感じるんだろうか？
｢A達は何で出るんだ？｣
え？強制イベですか？出たくねぇな〜？当方引きこもりのハイブリッド(？)なので、かようなイベは出たくないでござる〜！
ほれ、コレ見て決めとけ。と隣の訓練兵から渡された紙には、デカデカとした文字で『コネシマ祭』と書かれている。目に悪い色しとるんじゃ…。
なになに…？祭は肉弾戦か武器戦に分かれている様だ。自分の得意とする戦いに参加し、トーナメント式で頂上を目指していく…と。優勝賞金は…ひぃ…ふぅ…みぃ……ゲッ?!こんなくれんの？？
書かれた大金に思わず喉が鳴る。
こりゃ参加しなきゃ損じゃろ〜！優勝せんでも参加賞もくれるみたいだし、自由にできる金は喉から手が出るほど欲しい。
…黒子にも言ってみるか。
なーんか、嫌な予感もするが気のせいだろう。
あー、今のフラグじゃねぇからな？？
1、道を切り開け
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きな粉大使(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます。なかなか主人公がムキムキしている小説がないので書いてるんですが、好きと言ってくださりテンションうなぎ登りです…！ (2020年2月16日 16時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
白 - とても面白いです。筋肉ムキムキの女の子好きなのでこの作品すごく好きです。 (2020年2月16日 14時) (レス) id: ad3a81de86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉大使 | 作成日時：2020年2月9日 7時
