2 ページ28
そのうちに、木は色んな人を蝕み喰らい尽くしていき理不尽に殺された恨みを彼は背負い新しい呪いが蓄積されていく。
彼は骨になっても、呪いのせいで魂は木に縫い付けられていたんだろう。だからこの呪いは広がり続けていたし強くなってたんだろうと思う。
だから、燃やしたよ。元になっていた木と差し木全部。これで、彼が両親の元へ帰れたのかは分からない。でも、もうこんな事にはならないだろう。
は？ああ、最初お前らは幻覚見んかったんは何でかって？それはお前、免疫ちゃうかな。同じ環境下でも風邪引くやつと引かんやつおるやろ？多分あれ。
でも、ずっと寒いとこおったら風邪引くやろ？だからお前も途中から変になってたぞ。
｢で、今ぜーんぶ終わってのんびりマシュマロ焼いてた｣
そっか、と黒子は私の肩にもたれ掛かる。
｢ホンマに終わったん？｣
まるで実感が無いと呟く彼女の髪を、乱雑に梳かす。
全てが終わったかなんて、本当は分からない。でもこの感触が、この気持ちが幻では無いことを切に願うほか私はどうすれば良いのか分からないのであった。
胸の中に何とも言えないしこりを残したまま、私たちは村の復旧作業に取り掛かるのであった。
▽▲
｢いやはや、これでは計画がおじゃんじゃな！｣
クハハはと笑う男は、金で縁取られた豪華な椅子にふんぞり返りその長い足を組み直す。
｢いやいや！よいよい、元よりケーヌマの輩などに期待などしとらんて｣
カラカラと歌うように紡がれる言の葉は、がらんどうとした部屋にはよく響いた。否、がらんどうになった部屋という方が表現としてはあっているだろう。
男は足元に転がる、今しがたこの椅子に座っていた男を踏みつけて蹴飛ばす。なんの受身を取れない男は、ゴロゴロと転がりやがて仰向けになる。その目には生気を感じれず、胸元には無数の刀傷が付けられていた。
そんな様子をみて椅子に座る男は、ゲラゲラと腹を抱えて笑う。ひぃひぃと呼吸を整えてから、おい。とがらんどうに問いかけた。
｢あー、確か、我々国…じゃったか？うーん、ワシは領土には興味がなくてのぅ｣
でも、ま、久々にちょっかいかけるのも悪くなかろうて！そう男ー凛国の皇帝は、不敵に笑うのであった。
25、かなしい物語
久々で意味わからん話になったので、薄目でスマホを遠ざけて見て下さい。
いつもありがとうございます。記念話です。→←25、かなしい物語
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きな粉大使(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます。なかなか主人公がムキムキしている小説がないので書いてるんですが、好きと言ってくださりテンションうなぎ登りです…！ (2020年2月16日 16時) (
レス) id: 816a82456a (このIDを非表示/違反報告)
白 - とても面白いです。筋肉ムキムキの女の子好きなのでこの作品すごく好きです。 (2020年2月16日 14時) (レス) id: ad3a81de86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きな粉大使 | 作成日時：2020年2月9日 7時
