その男、おっさんにつき。【男主】 ページ2
チャオ☆みんな〜元気かなぁ？
書類が片手から離れない事で有名なAおじさんだよ！
今日も元気にお仕事お仕事！いっけなぁーい！このままだと魔法使いが、賢者になっちゃぅ！
「あ、Aさんこれも追加で」
ドーンて出された書類の山に思わず白目を剥く。あ〜今日も元気に残業(はぁと)残業(はぁと)
みんな滅びろォ！
「…ここどこよ」
はぁい！あたしAおじさん！今山の中にいるの！
…おかしいなぁ？俺ってばさっきまで残業してて一服しようとして外に出たが、全く知らん山ん中に出た。何故だ。
ココドコ〜〜？？慌ててスマホを取り出し現在地を確認する。教えて！グーグルてんてー！
A、お前どこおんねん。
マ〜〜？しっかり仕事ちて〜〜？GPSちゃん〜？不機嫌なの？もしかして…反抗期？やだ…俺のスマホってもしかして年頃のおにゃにゃの子なの…？
ハッ…もしかして…夢か？夢だな！夢！
あ〜！はいはい！理解理解〜！白昼夢ですね分かります！成る程理解〜〜！どうやって醒めるの？
「た、助けて」
声の方を見れば、頭に紙を貼り付けた男の子がいた。顔のほとんどを覆っている紙には「天」と書かれている。最近の若者のファッションにおっさんついていけないよ！
若者は震える手をこちらに向け「お願い、します。食べ物を…」と懇願される。
くっ…これが育児放棄ってやつか…！あまりの現実の酷さにおじさん涙がちょちょぎれちゃう…！
そうかそうか、ならおじさんのお握りをあげよう！
ーー
「…ほら、食べ」
ムッスリと白い三角の物を出される。…なんだこれは？食べろ、と言ったのなら食べ物何だろうか。手渡されどうして良いのか困っていると
「かぶり付くんやて」
あ、と大きな口を開ける男にならい自分もあ、と口を開け三角を口に運ぶ。
「…おいしい！」
今まで食べたことのない食感と味に頬を緩ませる。めっちゃうまい…！久々の食料にがっつきながらポロポロと涙を流す。びゃぁあ美味い！
「美味しいか？」
ーーすごく、美味しい！
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aおじさん
社畜。ブラックよりのブラック会社に勤めるしがないサラリーマン。なんか知らんがトリップしたで候wヤバ谷園！なんてオタク感満載である。
ロボロ
旅をしていたら荷物を全て失った可哀想なホビット。おじさんに小学生と間違わられるのが嫌な様な…複雑な心境。そして餌付けされる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きな粉大使 | 作成日時：2019年9月29日 7時
