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ステージが終わり、
例の部屋に入れられた。
カウントダウンが始まってギュッと目を閉じる。
膝の上で握った拳に左隣から手が重なった。
左はダニエルさんだったよね…
私の名前は最後の欄に書いてあって、
数字が開示されると思うとまた目を閉じてしまった。
怖くて目を開けられない。
ダニエルさんの手に力が込められた気がした。
ダメだったのかな…
ジョンヒョン「A、目開けな?」
『無理です…』
SW「いつまでも見ないつもり?」
ヒョンビン「見ないと後悔するよ?」
JW「A、大丈夫だから」
顔を上げ、片目ずつ目を開けると私の数字は
想像の遥か上を行っていた。
『あ…』
MH「おめでとう」
『ありがとうございます…』
ダニエルさんの数字が2班の中では1番低かった。
その事に胸が痛む。
未だに私の拳に重なっている手。
拳を開きひっくり返して、
指を絡ませてギュッと握った。
『ありがとうございます、みなさんのおかげです』
DN「堅苦しいな…笑」
『感謝してます本当に…』
私の事を応援してくれる人がいたんだって
本当に嬉しかった。
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作者名:Blue Star | 作成日時:2021年6月23日 0時