赤髪の君へ

手がかりを ページ40

A｢これとかどうですかねー｣



関根りさ｢えー、これじゃない？｣



みきぽん｢Aはなんでも似合うからなぁ｣



@小豆｢わかります！すっぴんとかめっちゃ可愛い｣



今、私達は外に出かける準備をしている。



(メイク中)

マホト｢おーれーもーはーいーりーたーいー｣



私の部屋に女子が全員集まっているため、マホトさんだけ仲間はずれ。



みきぽん｢もう少し待ってくださーい笑｣




関根りさ｢…できた！｣



@小豆｢おー！なんかいつもと雰囲気違う！｣



みきぽん｢可愛い！｣




A｢なんか恥ずかしい笑｣





マホト｢まーだー！？｣




関根りさ｢今行きますよ！笑｣



ガチャ…



マホト｢おそーい…ってAなんか雰囲気違うね？｣



A｢よく気が付きましたね。笑｣



関根りさ｢今まで何人の女を落としてきたのでしょう…｣



みきぽん｢笑｣




A｢それじゃあ、行きましょうか！｣



みきぽん｢まずは…公園かな？｣




関根りさ｢そうだね。｣



A｢…｣



@小豆｢A。大丈夫だよ。私たちがおるから。｣


A｢うん大丈夫。｣



恐怖と限られた希望を胸に玄関のドアノブを握った。

……………………………………………………


みきぽん｢いい天気ですねー！｣


マホト｢寒くね？｣


A｢これくらいが1番良い。笑｣



関根りさ｢風が冷たいね。笑｣



@小豆｢飲み物買ってきましょうか。｣



みきぽん｢あ、あたしとあずちゃんが行きます。｣


関根りさ｢ありがとー！｣



マホト｢気分はどうですか？Aお嬢様。｣



A｢お嬢様って笑 まぁ怖くはないよ。大丈夫。｣


関根りさ｢自分に言いつけてるんじゃなくて？｣


A｢…うん。｣


マホト｢じゃあ、会ってみたら？｣

きっとえいちゃん達のことだ。


A｢…自覚はしてます。たくさんの方を待たせてるって。でも、今私がみんなに会ったら、全部中途半端になる気がするんです。私、助けに来てくれたエイジを傷つけた…。何故か分かりませんが、体の震えが止まらなくて…｣



関根りさ｢でもさ、今マホトさんと居て怖くないでしょ？｣



A｢それは、マホトさんは兄弟みたいなもので、｢それじゃダメだよ。｣…｣


関根りさ｢それじゃダメなんだよ。A。｣



マホト｢まぁ、もう少し考えろ。けど、ひとつだけ忘れるな。みんながお前のことを待ってる。｣




A｢…はい。｣

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