榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ4)

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第3話ページ4

あ、ここ近くていいかも…
スマホのサイトで見つけたのは歩いてそんなに時間の掛からないコンビニ。

コンビニに入るといらっしゃいませーと声が聞こえ店員にここでバイトしたいと伝えた。少々お待ちをと言われ待っていると店長さんが来てスタッフルームで面接をされる。

店「履歴書とかあります?」

『いえ、今は持ってません』

店「そうですか。でも、ここ最近あの例のマンションの所為で客足も少なくスタッフも辞めてる人が多くて人手不足だったので正直入ってくれると助かります」

『はいっ、よろしくお願いします！』

履歴書も書くことなく、バイト先が決まり明日の夕方から働く事になった。

面接も終わってさっきの店員さんにも明日からよろしくお願いしますと言ってルンルン気分で店を出た。

キウンクエ蔵前に戻ると、ロビーにお母さんと総一くんとここの住民さんかな?住民会では見なかった可愛らしい人がいた。

『母と総一くんに何か用ですか?』

黒「え、えっと…」

総「あ!Aちゃん!この子は僕の友達の黒島沙和ちゃんだよ、公園で話してたんだ」

正「本当に可愛いわよね～、いつでも遊びにいらっしゃいね」

総一くんに紹介され私も名前を名乗ると同い年だね、仲良くしようね、と言われたので頷く。そして、お母さんが黒島さんの頬を触り続けてる為しつこいよと言って彼女に謝った。

部屋に戻ってお母さんにバイトが決まった事を報告して疲れた為夕飯抜きでシャワーだけ済ませて眠りについた

翌朝、起きるとお母さんは仕事に行ってくるからとLINEが入ってて朝ご飯総一くんと食べてねとまで書いてあった。部屋のドアを開けると総一くんはもう起きていた

総「おはよう、Aちゃん」

『おはよ。今朝食用意するから待っててね』

総「ううん、大丈夫。部活あるから僕先に食べたんだ」

『そっか。部活何やってるの?』

総「科学部だよ」

ココアを淹れながら総一くんの話を聞いた。予想はしていたが科学部か…前みたいなことはもうしてないといいな。

『へ、へぇ。総一くんらしい…あれ?科学部って朝練あるんだね…』

総「…ううん、ないよ。僕が朝早く行って実験したいだけ…あっごめん、もう行かなきゃ。いってくるね」

『…うん…いってらっしゃい』

ニコニコした笑顔で何か歌いながら学校へ向かう総一くんの姿は私にとってゾッとするものだった。

切り替えなきゃと首を振って朝食を食べた