榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ5)

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第4話ページ5

神谷side

新しい住民が越して来たと情報が入った。貰ったその資料に目を向ける。

神「まじかよ…」

正直言って関わりたくない。あの時のガキが帰ってきていてそこに心配した叔母とその娘が入居してきたらしい。

水「どーした?神谷聞き込み行くぞ」

神「…はい」

水「榎本課長の妹だってな、新しく総一くんの世話をする叔母ってのは」

神「みたいですね」

車を運転しながら隣で話す水城さん。
少ししてマンションに着いた。内心あのガキがいないければいいと思い402号室のインタホーンを鳴らす

『はーい』

水「すみだ署の水城です」

神「…神谷です。少しお話いいですか?」

『…今出ます』

出てきたのは資料に書いてあった叔母の娘榎本サンダーソンAだった。不安そうな顔をしながらこくりと頷く彼女。

『あの…コーヒーしかないですけど、どうぞ』

神「ありがとうございます」

水「どうも。それで、今回ここに越して来たのは…総一くんの件で間違えない、と」

『はい。やっぱり慣れた環境で生活させてあげたいと母が。私はそれに着いてきただけなので…その監禁されてた事件の方はまったく』

神「そうですか。調査のご協力ありがとうございます」

出されたコーヒーを飲み終えて、帰り際彼女に名刺を渡す

神「何かあればこちらに連絡してください」

『ありがとうございますっ』

神「ｯ…」

ふにゃりと笑う彼女に不覚にもドキッとしてしまった。会った時に綺麗な人だとは思っていたが、笑うと可愛いんだな。

水「神谷ー」

神「今行きます。……それでは」

水城さんに呼ばれその場を後にした。
車へ戻ると水城さんが彼女の話を始めた

水「なんか可愛かったな、あの子」

神「…そうですか」

水「そうですか…ってああいう子お前タイプそうだよな～!」

神「まあ。可愛かったとは思いますけど…」

俺がそう言えば水城さんはニヤニヤしながら付き合っちゃえば?みたいな事を言ってきた。思わずため息が出でしまう。

確かに可愛いと思ったが、そういう目で見ていないしあそこまで美人なら彼氏くらいいるだろう。