榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ14)

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第12話ページ14

神谷side

水城さんに呼ばれ会議室へ行くとテーブルの上にはたくさんのタオルの写真があった。

神「なんですか、これ」

水「ほら!やっぱり!」

神「何がやっぱりなんですか」

水「これ全部榎本家のバスタオルな。なにか気付くことないか?」

神「さぁ?」

水「どれもラクダ色だろ!!」

大きい声を出してラクダ色と言う水城さん…内心もう少し声量落としてくれと思う

神「確かにベージュ色ですね」

「本当だベージュ色だ」

神「ベージュ色が何か?」

水「あぁベージュ色とも言うね。で、これが山際のDNAが見つかったバスタオル」

…わかった、そういうことか。タオルの色が違うという事と、榎本の家のバスタオルじゃないということを。なるほど。と頷く。そのまま水城さんは話を進めた

水「そこを掘り下げて行くともう1人のDNAがわかるんじゃ…?」

「ちょっと騒がしくなりそうな話が来ましたよ。」

水「何?」

「うちには関係ないでしょうけど、袴田吉彦の件で容疑者が絞られて全国指名手配です」

水「おぉ…。大人しそうな顔してるけどなぁ」

その時、マナーモードにしていた携帯がポケットの中で震え出して水城さんに失礼しますと伝え一旦部屋の外へ出て電話に出た

神「…どうしました?……わかりました。今そちらに向かいます。…くれぐれも部屋から出ないように」

電話を切り、水城さんと他の刑事にも電話での内容を伝え車を出しある場所へ向かった