【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ36)

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本音Ⅱ ページ36

『ファーストキスだったのに…』

メ｢……ごめん｣

『別に』

メ｢……A｣

『何…』

隣に座ってきていつの間にか手を握られていた。

メ｢俺の事…そんなに嫌い?｣

『別に…アレは勢いで…傷付けてごめん。メルトの事嫌いではないから』

メ｢そうか。…俺はAの事好きだから昔から素直じゃない所も人も動物も植物にも手を差し伸べる優しさも全部好きだよ｣

『…ｯ恥ずかしくないの?そんな事言って…』

メ｢あ、あぁ…正直少し恥ずかしいかも｣

メルトの顔を覗き込むと顔が赤くなっていて笑うとメルトも私を見てきて｢お前も赤くなってる｣と笑ってきた

『～～ｯ!うるさい!』

メ｢ﾊﾊｯ!｣

『もう!そんなメルトにはこうしてやるんだから!』

メ｢ちょっ…何して!危ないだろｯ｣

『うわ?!きゃｯ…』

ﾄﾞﾝｯｶﾞｯﾀﾝ!すごい音と共に私達は2人はソファーから落ちた。けど、何処も痛くない。

メ｢…いたた…｣

『メルトごめん、大丈夫?!』

メ｢俺は大丈夫だから…退いてくれ｣

『う、うん…。へ?』

メ｢やっぱり退かなくていい。こうしてたい｣

驚くも無理ない。退いてくれと言ったのはそっちなのに私の腰をホールドして逃がさないようにしてからそのまま自分の方に私を引き寄せ抱き締められたのだから。

メ｢…好きだ、昔も今もずっと。キスしたのも責任取るから俺と付き合ってくれないか?｣

『…ｯ…はい』

返事をすれば、更に強く私を抱き締めてきて私もそれを返すように顔を上げてメルトの唇へ自らの唇を当てた

その数分後、コウがティラミーゴと帰ってきてその現場を目撃されたのは言うまでもない