【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ29)

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マイナソーのおかげⅡ ページ29

バ「…俺だって余裕なわけじゃない」

『心の声漏れてた?!』

バ「いや、顔に出てた…」

『…もう嫌だ…穴があったら入りたい……』

彼の胸に顔を埋めた。そのままぎゅっとバンバによって抱き締められたけど、今は顔に出てた事が勝ってるから気にしなかった。

バ「……好きだ、愛してる」

『……は…唐突だね、バンバどした?』

思わず顔を上げてバンバを見た。

バ「…ｯ…いや、今のは何でもない忘れてくれ」

『…はぁ……私もバンバが好き、大好き……ほぇ?!』

バ「……！」

『ち、ちがっ…んん!違わなくないけどｯ…！』

い、意味がわからない。これもマイナソーの力なの?口が勝手に動いた…キョドる私の頭にポンッと手を置くバンバ。

バ「気にするな…今のでわかった、マイナソーのせいだ。あのマイナソーは好意のある者をくっつけ時間が経つと想いを伝え合ってしまうみたいだ…」

『そ、うみたいだね…』

バ「……A?」

冷静に分析するバンバ。そして、今度は勝手に手が動いて彼の頬へと手を伸ばして顔へと距離が縮んで行く

5cm

・

4cm

・

3cm

・

2cm

・

次の瞬間…リュウソウチェンジャーの方に通信が入ってきた

コ「A～!バンバ～!マイナソー倒したぞ!2人とも離れられた?!」

『え…それって本当?』

バ「………」

コ「うん！倒して10分くらい経ってるんだけど…そっちは大丈夫?あ、街の人達は離れられたみたい!」

バンバと顔を見合わせ確認すると身体が離れた。……ということは、あの時マイナソーの力じゃなかったなら私はバンバに何しようとしてた…?

バ「…さっきのはマイナソーの力じゃなかったのか?」

『～～ｯ！言わないで忘れて！』

バ「…あ、あぁ…」

どうやら、まだ私達の想いが本当に届き合うのはまだ先の話の様で。でも、マイナソーのおかげもあって少しは距離は縮んだ気がする