【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ30)

今日:21 hit、昨日:5 hit、合計:68,340 hit

眠り姫と悪戯心【救世主/蠍】ページ30

オリオン号のメインデッキ内にあるソファーで規則正しい寝息をたて眠ってる彼女は13人目の救世主オヒツジホワイトであり、俺の密かに想いを寄せてる人だ。

ス「おい。…こんなところで寝てたら風邪引くぞ」

『………』

ス「…起きろ」

軽く揺すったりしてみるが、一向に起きない彼女。これは何かチャンスかもしれないと思いつい悪戯をしてみたくなった。

そっと頬を撫で白くてふわっとした髪を掬い上げキスをした。…少し動いたがこれでも起きないのか…

ス「……無防備過ぎだろ」

『……スティ、ンガー…』

ス「！」

『…………好き…zzZ』

ねっ寝言、か…急に俺の名前を呼ぶから起きたのかと思った。それにしても好きって言ったよな…どんな夢を見てるんだ…

ス「………可愛いな」

頭を撫でながら口に出してた言葉。髪に口付けをしても起きなかったんだからと顔を近付け彼女を見る。

そういえば、小太郎から聞いた童話…確か眠り姫。糸車の針で指を刺して死ぬ呪いで眠ってしまった眠り姫に王子が口付けをして目覚めさせるだったか。唯一違うのは、彼女が物語の様に呪いで眠ってはいないってところだ…

…何をしても起きない彼女に効くわけないだろうと引き寄せられた彼女の唇にゆっくりと唇を近付けキスをしてみた

ス「……ｯ…そんなことあるわけないだろ…」

未だに目を閉じて規則正しい寝息をたたてる彼女。