【特撮】貴方に憧れる【短編集】 (ページ18)

今日:22 hit、昨日:14 hit、合計:68,204 hit

不安解消Ⅱ ページ18

魁「そこのオネーサン、今何してんの～?暇なら俺達と遊ぼうぜ?」

『えっ…と…今はすみません』

透「…そんなこと言わずに…いっ、行かね、ぇ?」

魁(おいｯ!透真下手すぎかよww)

透(これでも全力でやってる、文句言うな)

魁(こうなったら俺が…!)
「俺さ、アンタみたいな人好みなんだわ。遊びに行こうよ、オネーサン?」

『あ、あのっ…こ、困ります』

魁利くんが私の手首を持とうとしたその時、別の手が私の手首を掴んでそのまま抱き寄せられる

ノ「ごめんね、この子は僕の彼女。いつか奥さんになる大切な子だから幾ら君達でも譲らないよ?魁利くんに透真くん?」

『の、ノエル…』

魁「ちぇっ…バレんの早すぎ」

透「……いつからわかってた」

どうやら作戦は失敗に終わってしまったようだ。ノエルは変装していた魁利くん、透真くんをすぐ見破ってしまった

ノ「うーん…初美花ちゃんが僕を呼んできたあたりから怪しいなとは思ってたかな」

初「あはは…ノエルさん凄すぎ…」

ノ「それよりもAちゃん?薄々気付いてはいたんだけど、僕に何か不満でもあったのかい?」

『っ!そ、それは……』

魁「……はぁ、ノエルが他の子に可愛いとか好きとか言ってないか不安なんだってさ」

私がいつまで経っても言わなかったせいか痺れを切らした魁利くんが代わりに言ってくれた。

あぁ…どうしよう…嫌われてしまうだろうか…。そんなこと思ってたらノエルが後は僕に任せてと言ったのか透真くんが魁利くんと初美花ちゃんを連れてジュレに戻ってしまった。戻って行ったのを確認すると彼はさっきよりも強く私を抱き締めた

ノ「大丈夫だよ、Aちゃん。僕は君以外に可愛い、好きなんて言わないよ」

『うっ、うん…』

ノ「まだ不安?なら、こうしようか…」

『えっ…』

1度私を離してからノエルは跪き、ポケットの中から小さな箱を取り出した。箱を開けるとそこには小さなダイヤの付いた指輪…

ノ「僕と結婚してくれませんか?さっきみたいに君を誰かに触れさせたくないんだ…だから、僕の奥さんになってほしい」

『ｯ…私でいいの?』

ノ「君じゃないとダメなんだ。…返事聞かせて?」

『私もノエルがいい。ノエルじゃないと嫌だっ』

嬉しすぎて涙がポロポロ零れる中何度も頷いて、ノエルにもう泣きすぎだよ。なんて笑われながらもそっと触れるだけの口付けを交わした