愛し子が48人 ページ32
中島side
太「それはおめでとう」
太宰さんは怒気を孕んだ声で答える。
夢「僕を閉じ込めたお礼にいっぱい苦しめて壊してあげるね。」
太「善く憶えているよ。君ひとり封印する為に大勢ｼんだ。
けど次は封印などしない。
心臓を刳り貫く。」
夢「ふふふ、じゃあその時は凜は僕のモノにしてあげるね☆また遊ぼうね、太宰さん☆」
太「やってみ給えよ、その時は生きてることを後悔させてあげよう」
太宰さんは明らかに殺気を出して云い放った。
太「私も策の清濁に拘っている場合では無い…か。
行くよ敦君。立つんだ。」
敦「ダメだ……
僕は駄目だ……僕は居ちゃいけなかったんだ……」
僕がいなければ二人は傷つかなかった。
僕が異能力にかからなければこうならなかった。
僕が傷つけてしまったんだ……。
僕のせいで……。
太「敦君」
そう云うと太宰さんは僕に平手打ちをした。
太「君から過去を取り上げる権利は私にはない。
だが偶には先輩らしい助言でもしよう。
自分を憐れむな。自分を憐れめば人生は終わりなき悪夢だよ。」
敦「……！」
僕は少し救われた感じがした。
太「さぁそろそろ反撃といこう。こちらも手札を切るよ。三百ある中で一番刳い鬼札をね。
この戦争に政府機関を引き摺り込む。」ﾆｯ
−−−−−−−−−−−−−−−−
凜side
私はちゃくちゃくとこの戦争の終結のために準備をしている。
この後、私が鏡花さんを扶けるのを手伝う。
もう組織は関係ない。
鏡花さんが頑張っておられるのです。
あの時私は敦さんを庇えなかった。
組織に背くと思ったからだ。
でも私はこの期間で気づいた。
それは私の本当の意思ではなかった。
それはポートマフィアの私。
本当の私は全員を救うこと。
誰人ｼなせやしない！
傷つかせない！
だから私は自分のしたいことをする。
兄さんとも約束したんだ！
自分の意思で動くのはあまりしないから慣れないけど頑張るんだから！
兎に角私は探偵社もマフィアも関係なく扶ける。
……首領は久作君を座敷牢から解き放った。
そして久作君は組合に捕まってしまった。
それを未然に防げればよかったが、なってしまったことはしょうがない。一万ある内の結構強い手札を使いましょう。
『探偵社とマフィアで協力する。』
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リンリィ(プロフ) - なにかの手違いで似てるやつが2つ作られちゃってます！混乱するとは思いますが何卒ご容赦をください。 (2020年2月9日 3時) (
レス) id: 0c4102bb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリィ | 作成日時：2020年2月9日 3時
