愛し子が17人 ページ18
凜side
私がジイドに人を救う側の人間になって欲しいと伝えると、その瞬間織田作さんと兄さんが来た。
太「凜!大丈夫?怪我は?どこにもないね?」
兄さんは少し過保護気味だ。いつも通りだが。
織「凜、俺だけが行けばよかったんだ。お前が来る必要はなかった。」
織田作さんからは説教じみたことをしばらく聞かされた。こちらも過保護気味だ。いつも通りだが。
織「それでジイドはどうしたんだ?」
凜「ジイドさんには私の気持ちを全て伝えました。人を救う側の人間になって欲しいと。そうだ、お2人にも言うことがあります。」
そう、私はずっとこれを伝えたかったのだった。
太、織「「何?/なんだ?」」
凜「……人を、救う側の人間になって欲しいです。」
太、織「「!!」」
凜「私は、ずっとこれを伝えたかったんです。安吾さんは元々違う組織でしたので言えませんでしたが。兄さん」ギュ
私は兄さんの手を握った。
凜「兄さんは本当は善も悪も変わりないのでしょう?だから人を救う側の人間になってください。その方が幾分か素敵ですから」ニコッ
次は織田作さんの手を握った。
凜「織田作さん。織田作さんは将来は小説家になりたいとおっしゃっていましたよね?だから人をコロさなかったのでしょう?次は光の世界で小説を書いてください。楽しみにしていますから。」ニコッ
太「凜はどうするの?」
凜「私は組織にいます。」
これはずっと決めてる事だ。
織「何故なんだ?お前も人をコロしたくはないのだろう?光の世界の方がいいんじゃないか?」
凜「そうですが、もう決めたことです。何より……部下や姐さんの事が心配です。組織の混乱を抑える役目もあります。なので私は残ります。」ギュッ
私は織田作さんと兄さんに抱きついた。
凜「ジイドさんも連れて行ってあげてください。罪滅ぼしがしたいようです。それで罪が消える訳ではありませんがマシですよ。ではお二人ともお元気で、ジイドさんも」ニコッ
3人「「「あぁ、またいつか会おう。」」」
NOside
その日の報告書にはこう書かれてあった。
【ミミック壊滅 犠牲者:織田作之助】
そして歴代最年少幹部はその日から姿を消した。
そして4年後、物語の歯車が回りだす。
次は番外編です!
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作者名:リンリィ | 作成日時:2019年8月25日 13時