計算力 ページ9
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「A…！？」
『ううっ…うっ…ゾ、ゾム…。ごめ、なさい…。』
あぁ、恥ずかしい。
ゾムからしてみれば自分の事を振ったも同然の人が目の前で顔をグシャグシャにしながら泣いて謝っているのだ。
なんて惨めなんだ、私は。
だけど、止められなかった。
涙も、自分の思っていた事全ても。
『わ、私…ゾムに…バカって言って…っ…ゾムの事傷つけ…た…っ。』
「A…！！ごめん！俺が…悪かったんや…！」
『ううんっ…！私、ゾムの事、大好きなのにっ…！意地張って…冷たく…っ…当たって…！』
「ちゃうんやって！！聞いてくれ！！」
私の背中を撫でながらゾムは一生懸命に私に話そうとする。
「俺はAに怒ってなんてないて…！」
『…え？』
口を開けながら半べそをかいている私。
今人生の中で一番醜い顔をしているんだろうな。
「学校行ってなかったんは家で必死に勉強してたんや。学校の授業受けるより自宅学習の方が捗るから。」
『べ、べん…きょう？』
「お前がバカなの嫌や言うてたから。Aに相応しい男になる為にちゃんと勉強せえへんとと思ったんや。」
『で、でも…今日のゾム…っ、すごく冷たかったじゃん…。』
「あー、あれは…」
ゾムがやけにしまったという顔をしている。
「ほら、恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がすって言うやろ？」
ゾムが柄にもなく難しい事を言っていて全く入ってこない。というかそもそも意味を知らない。
「あー、あれや。押してダメなら？」
『引いてみろ…。え、まさか。』
「せやねん、グルちゃんに教えて貰ってな。」
今の私の状態を「呆気に取られている」と言うのだろう。最初は理解が追いつかなくなっていたが少しずつ落ち着いて冴えて来た頭がゾムへの怒りを起こす。
『ゾム…？』
「だから、すまんて言うたやろ！！」
『…っ、すっごい怖かったんだから…！』
「まぁまぁええやん。それより、俺はさっきの言葉忘れてないで？」
『？』
「俺の事大好きだってなぁ…？」
そういえば感情に任せてそんな事を口走ったような…。
「もう前みたいに忘れたとは言わさへんで？？ほら、もっかい言ってみ？」
そう言うゾムはいつもの悪い顔をしていた。
しまった。ゾムにマウントを取らせてしまった…。
でも、今度こそハッキリ伝えよう。
『ゾム、大好き！』
自分の意思で。
「じゃーまずは同棲やな！」
『…バーカ。』
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アミン - すごく面白かったです！ (2020年12月8日 21時) (
レス) id: 4aa2b9c2bf (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 夜月さん» どの人か分からなかったから片っ端から潰していく作戦((ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年4月9日 19時) (レス) id: 36d07d0b38 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 関係ない佐藤さんも消されたやろｗｗこの作品おもしろいですね！ (2019年4月9日 18時) (レス) id: ab61f529ee (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - siratama〇さん» ありがとうございます！！逆ハーいいですよね…！ご意見ありがとうございました！！ (2019年4月6日 14時) (レス) id: 36d07d0b38 (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - 完結おめでとう御座います。影から応援させて頂いていました。次回作についてですが、私としては夢主無能設定がド性癖ではあります。ですが何よりも推したいのは逆ハーです。読者の一意見として、選択肢の１つとして考えて頂ければ幸いです。いつも応援しています！ (2019年4月6日 12時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち。 | 作成日時：2019年3月23日 9時
