[短編集]ヒプマイ男子日記

麻天狼 ページ33

寂雷

「おや？何をしているのかな？」

モブ男に言い寄られていると、長身の男性が現れた

「…!!寂雷先生ｯ!!」

「ぐっ…」

麻天狼のリーダー、神宮寺寂雷

以前のラップバトルで優勝したチームに流石のモブ男も腰を抜かしている

「見ず知らずの人を傷付けるのは好きではないので、今すぐここを立ち去ってくれませんかね？」

顔は笑っているが、目が笑っていない先生

「今ここで貴方を私の病院にまで連れて行ってもいいんですよ？」

そう言って先生はヒプノシスマイクを起動させた

＊

一二三

「ちょ、無理です、辞めてくださいｯ」

訳の分からない人に狭い路地裏に連れていかれた

これはやばい。逃げなきゃ

「僕というイケメンがるのにも関わらず何をしているんだい？子猫ちゃん」

この喋り方、見なくても分かるこのオーラ

「一二三ｯ!?仕事は…!!?」

「僕の愛しの子猫ちゃんが困っているんだ、抜け出してきたに決まっているだろう？」

いつものキラキラは変わらないが、どことなく怒りも混じっているように感じる

「………今すぐその汚い手を離せよ」

ジャケットを来ているはずの一二三の本音が聞こえた気がした

＊

独歩

「許さない許さない許さないｯ」

モブ男に路地裏に連れていかれる前に独歩は現れた

「ど、独歩!!落ち着いて!!」

独歩が路地裏にモブ男を連れていき、ボコボコにしていた

「もうこの人たくさん謝ってるからｯ!!ね？」

モブ男は独歩に土下座までして謝っていた

その光景を見て、我に帰ったのか独歩は…

「すみませんすみません。俺みたいな底辺が貴方を傷つけてしまいましたすみませんすみません」

モブ男に向かって独歩も土下座をする

「いいいいえ、こここ、こちらこそ貴方様の大切な人に手を出してすみませんすみません」

向かい合って土下座を繰り返すモブ男と、独歩

どうにか2人を立たせ、私は独歩と一緒に家に帰った


独歩曰く、私の携帯にGPSがついてるとかついていないとか…？



END

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