バレーはもうやめた1

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A



試合の中盤でエースがトスを呼んだ


それだけでみんなの心の影が少し和らいだ気がする



一セット目終了


25(町内会)-19(烏野)



私はなんだか嬉しくて近くにいた潔子さんに話しかけた



『私、なんだか凄い瞬間を見れる気がして嬉しいです、、、


烏野高校バレー部を選んでよかったって改めて思いました』



その言葉を聞いて潔子さんは目を大きく開き、その後私に微笑みを向けた



清水「ほんと？よかった」



心底安心したと言わんばかりの笑顔につられて私もそれまで以上に口角を上げた






2セット目開始



そこからの流れはあまり良いものとは言えなかった


日向は初めて目の当たりにしたエースの活躍に当てられたのかどうも思うように活躍できず、


それどころか気を取られすぎて飛んできたボールに対応できず、額でレシーブをした




影山「なにボケェーっとしてた、、、試合中に」



『か、かげやま、、、ほら、誰でもミス((「俺は知ってるぞ」


私の話を遮って影山は話す




影山「自分の1番の武器が囮なんて地味でかっこわるい、東峰さんみたいなタッパとパワーがあればエースになれるのに」



『っ、、、』


東峰さんは驚きの表情を浮かべていた


そっか、影山は日向のこと1番近くでよく見てるもんね



だから気づいた



2人の考えはぶつかりにぶつかって途中で試合が始まってしまった




影山「あの、次コイツにトスあげるんで全力でブロックしてください」


試合が始まってすぐに影山は町内会チームの人達にお願いをした



『ほぼ挑発行為な予告先発だな』



ここからどうやって和解すべきなのか私にはよく分からなかった


けど。



影山はそれが見えてたみたい





影山「俺が居ればお前は最強だ！」



その言葉を境に、日向はまた、撃ち抜くスパイクではなく自分の武器の躱すスパイクを繰り出し点を稼いでいくようになった




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試合終了



結果的に言うと烏野チームは負けた



でも、それに伴ってそれ以上の成果を得られた気がする



私も試合終わりの選手達に駆け寄ろうとしたとき



清水「Aちゃん、お客さん」



『え、、？分かりました、ちょっと行ってきますね』




こんな時に体育館まで私に会いに来るって一体誰だろ




体育館の重たい扉を開いて1番最初に見えた人




「久しぶり、A」

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