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それからしばらくしてきたタクシーに、ベロンベロンの3人を運び、義勝さんが粗方な住所を伝えると、タクシーは彼らを乗せて夜の闇に溶けていった。
続いてきた2台目のタクシーに、2人で乗り込む。
｢君、住所は？｣
｢あっ、｣
義勝さんに促され、自分の家の住所を伝えると、タクシーは走り出した。
車内は重い沈黙に包まれる。
｢あの｣
なんとか口を開いたものの、返事は返ってこない。彼はずっと窓の外を見つめていた。
｢今日は、本当にすみませんでした｣
彼はなおも黙ったままだ。
揺れる車内、アルコールで満たされた脳みそを揺さぶられ、クラクラする。
徐々に重たい瞼が降りてきて、いつの間にか眠ってしまっていた。
｢ねぇ、起きて｣
そんな甘ったるい声に目を覚ます。
どうやら、家の近くまで着いたようだ。
眠気眼に彼を見ると、安堵したように眉を下げた。
｢ほら、降りるよ｣
鉛のように重たい身体を彼に支えられ、なんとかタクシーから降りた。
｢ほら、ちゃんと立って｣
｢んん…｣
酔いと眠気で意識が朦朧とする。
困ったような彼の声が耳元で反響した。
｢鍵、ある？｣
｢うん…｣
自室の前までつき、鍵を取り出す。
鍵穴に鍵を挿そうとしても、手元が覚束なくて、なかなか入らない。
｢…んん、あれぇ｣
｢なにやってんの…｣
痺れを切らした彼の手が、私の手をつつみ、すんなりと解錠した。
手、大きいな、なんて呑気なことを考えていたら、部屋のドアが開いて、中に運び込まれる。
｢はぁ〜帰ってきたぁ〜｣
安堵感から、思わず玄関に倒れ込む。
｢ああ、ちょっと…ちゃんとベッドまで行ってよ…｣
私の肩を揺らす彼の手。
触れられたところから伝染するかのように身体の体温が上がる。
はあ、とため息をついたかと思えば、私の腕をとり、自分の肩に回した。
｢ほら、ベッドどこ｣
｢2番目の部屋…｣
そう伝えると、私の身体を支えながら立ち上がり、伝えた部屋に向かった。
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ねまき(プロフ) - はるさん» 最初から読み直していただけるなんて！！ご愛読ありがとうございます。更新がまばらではありますが、これからも応援どうぞよろしくお願いします！ (2019年10月7日 9時) (
レス) id: 931eecc95f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 最近更新してくださっていたので最初から読み返していました！展開が気になります〜。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！！！ (2019年10月7日 1時) (レス) id: bc458fa271 (このIDを非表示/違反報告)
雅樂(プロフ) - neko inuさん» コメントありがとうございます！最近更新がまばらでごめんなさい！待っててもらえてるなんて、とても嬉しいです◎これからもがんばりますのでよろしくお願いします！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 931eecc95f (このIDを非表示/違反報告)
neko inu(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！とっても嬉しいです(；；)！続きも、短編の方もこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2019年7月26日 23時) (レス) id: e06fed49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねまき | 作成日時：2019年6月19日 23時
