＊アミガサタケ城＊ ページ8
そして僕たちは学園長先生の庵を出たあと、文次郎と仙蔵の部屋に集まることになった。
太陽の光は沈み、今宵は満月の夜。部屋はろうそくの火で多少薄暗いが、満月の月明かりが部屋を照らす。
仙蔵「では、任務の内容を確認とするか。」
そして皆、コクリと頷き仙蔵は学園長先生に渡された巻物を開く。
仙蔵「………これは！？」
仙蔵は巻物を開き内容を見た時、驚きを隠せないような顔をしていた。
文次郎「どうした？仙蔵。」
仙蔵「学園長が言ったとある城があの城のことだと思わなくてな…。少し、動揺してしまっただけだ。」
どういう意味だ？とある城は仙蔵が知っている城のことなのか？？
小平太「仙蔵！早く試験の内容を教えろ！とある城とはどこなんだっ！！」
子供のように早く知りたいとねだる小平太。仙蔵は固くなり眼の奥を光を輝かせこう言った。
仙蔵「……アミガサタケ城だ。」
「「「「「「！！！？」」」」」」
みんな驚きを隠せない様子だ。
それはそのはずだ。
アミガサタケ城。
僕らが六年生になったばかしの頃、アミガサタケ城の城主を盗賊から助けた覚えがある。その城主は心優しいくて戦好きでは到底思えない。
ましてや、僕らがその城を落とすなんて……。
皆は無言になり沈黙が室内を襲う。その空気に耐えきれないのかAは、口を開きこう言った。
「…ねぇ、今日は休まない？みんな、知っている城で知っている城主で動揺してるんだと思うよ。もし、このままやっても意味はないよ。」
Aの言う通りかもしれない。
今の状態でやっても混乱するだけだ。
仙蔵「それもそうだな。今日はこのぐらいにしておく。」
長次「…明日、また話し合おう。」
了承した後、僕らは文次郎たちの部屋を出て行くことにした。ろ組とも別れて、僕らは組はあずさをくノ一教室の長屋まで連れて行くことにした。
「伊作、留三郎、ここまで送ってくれてありがとう。」
留三郎「ああ。」
伊作「そんなのことないよ。」
「ふふっ、また明日。」
あずさは部屋に入り、僕らもくだらない話をしながら自分たちの部屋に戻ることにした。
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もえこ(プロフ) - はじめまして！大事な時期なのですね！頑張ってください！よい結果になることを祈りながら待ってますね〜！！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです！頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずさ丸 | 作成日時：2018年8月31日 20時
