この恋の名は。希望と絶望の先に 【忍たま乱太郎】２

＊皆の決断＊ ページ6

最初に決断をしたのは文次郎だった。

文次郎「やらせて下さい！俺は……いえ、私は忍者になりたくてここに入学しました。だから、私は全身全霊に力を出したいです！」

文次郎は誰よりも忍者になりたくて、いつも鍛練を欠かさず行っていた。今では、忍術学園で一番忍者してる男など言われるほど。それに目標は忍術学園の学園長になることだと、ギンギンに騒いでいたこともあった。

彼を見れば土下座したまま、深々と学園長先生に向けて頭を下げていた。


次に決断したのは、ろ組の小平太と長次だった。

小平太「私たちは必ず卒業し、一流の忍者になる！約束を果たすのだ！」

長次「……そうだな。二年前に、忍術学園を去る者達、それに死んでしまった者達との交わした約束…。だからこそ、私たちが卵からふ化をするためにも……。」

「「一流の忍びになる。」」

あの約束を果たすために、か…。

あの二人らしい。上級生に進級しない同級生の約束、上級生に進学して死んでしまった同級生との約束のために。


次に決断したのは仙蔵だった。

仙蔵「私はこの試験をやるべきだと思っています。この試験はプロ忍同様の任務でもあると考えるとすると、学園長先生は私たちに学園の外の厳しさを卵が雛になるための厳しさを教えるため。」

仙蔵は色んなことを考えているな。
忍術学園一冷静なことだけはある。

仙蔵「考えた結果、やるべきなのではと……いえ、この試験をやらなくてはいけないことだと考えてます。」

土下座したまま、淡々と学園長先生の眼を見つめる仙蔵。


そして最後に残った留三郎もAも口を合わせてこう言った。

留三郎「こんな難しい試験を先輩方がやって来られたのなら俺の答えは決まってます。先輩がやったのなら、やらない言葉などないですから。」

「私も皆と意見は同じだよ。ろ組の言う通り、私も親友との約束もある。それにい組と言う通り、六年間学んできたこと全て出しきりたい！」

試験を絶対成功させたい、そんな思いが伝わってくる。皆は本気でプロ忍になりたいんだ。卒業したいんだ。

「伊作、あなたの決断は？」

Aに質問された。次は僕の決断。
話そう、僕の思いを。

＊僕の決断＊→←＊卒業試験の与える＊

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