*許せない気持ち* ページ42
「あの……みんなに謝ることがあるの。
本当は私、女中に忍び込んだ時からアミガサタケ城に違和感を感じたの。
卒業試験前にアミガサタケ城を調べたよね、アミサガタケ城は城主が変わり戦好きの城に変わったと。でも、戦好きの城なら部屋を調べても武器などが少なかった。
それに、一年は組の良い子たちは以外にも捕まってる子たちがいるらしい。
伊作の情報通りにあの子たちと同じ年齢の子たちが……。みんな、酷いみたいな扱いだった、子供たちを売りに飛ばして金儲けって…………!」
Aが声が怒りと悔しさなど、様々な感情が入り混ざっているように聞こえた。
また、女中として見たのだろう。
その光景を。
長次「……許せないな。」
あまり怒らない長次でさえも肩がプルプルと震え出していた。これは本気で怒ってる。
小平太「なら、答えは決まってるだろう!私たちは卒業試験があるが、今はそれよりも大切なのはアイツらだ!可愛い後輩たちを助けよう!お前たちの気持ちはそうだろ?」
みんなは一人一人顔を見合せ、頷いた。
「絶対に助ける。」とか「待っていろよ。」とそう言う顔だった。
しかし、一人だけは違った。
仙蔵「お前たち少し冷静にならないか。今は卒業任務なんだ。忍びの心を忘れな!」
今、仙蔵以外の六年生は忍び顔でない。
忍術学園の生徒の顔だ。先輩としての顔だ。
「仙蔵っつつ!」と文次郎は怒鳴るが、その目も食らわず淡々とした声で仙蔵は話を続ける。
仙蔵「言っているだろ、お前たちの気持ちも分かると。だからこそ、作戦を考えるのだ。無事に子供たちを救出し、卒業試験を成功させるためのな。」
伊作「何か策があるんだね、仙蔵。」
その言葉に嘘はない。伊作は忍術学園の生徒の顔ではない、忍びの顔だ。仙蔵はそれを感じとったのか、目を光らせ真剣そのものな表情で言葉を交わす。
仙蔵「ああ、お前たちにやってもらいことがある。二つを成功させるための作戦だ。」
その姿、二つの影が見守っていた。
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もえこ(プロフ) - はじめまして!大事な時期なのですね!頑張ってください!よい結果になることを祈りながら待ってますね〜!! (2019年7月26日 20時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです!頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずさ丸 | 作成日時:2018年8月31日 20時