*あの日見た光景* ページ41
あの日留三郎が見た光景は、一年は組の良い子たちがアミガサタケの城兵らに捕らえられていた場面。 留三郎は助けたいが必死に気配を消し、様子を見ていた。
城兵「おら、さっさと歩け!!!」
乱太郎「うぁーん!なんで捕まるのぉ!」
城兵「口動かさないでさっさと歩け!」
乱太郎「うわゃっ!」
1は「乱太郎!!」
城兵「何をボーッとしてる!おまえらはさっさと歩け!ほら、ほら!」
一年は組の良い子たちはそのまま城兵に連れられ、アミガサタケ城にと連れられていられた。留三郎はそのあった出来事を話すとみんな驚きを隠せない表情だった。そして、第一に声を出したのは文次郎だった。
文次郎「留三郎、貴様!一年生が捕まったの場面を見ておきながら助けなかったのか!?それでも先輩か!?」
留三郎「もし俺一人で助けに言ったら、アイツらの身が危ないだろっ!?その年齢にもなってそれぐらいも分からないのか!?」
猿と犬のような噛み合いのような喧嘩。それがだんだんと言い争いはヒートアップしていく。「お前たち喧嘩はやめろ!」と古く寂れた廃屋に殺気に帯びた声が響く。
仙蔵「文次郎の気持ちもよく分かるが、今回は留三郎の行動が正しい。勝手に助けに行くと、あの子たちの身が危うくなるだけだ。」
仙蔵がきっぱりとそう言うと喧嘩をしていた二人はそっと離れた。どうしようにも、この重い空気、話す気にもなれない。
ただただ衝撃な話ばかりで……。
でも、駄目だ。ちゃんと気持ちを持ち戻さないと。それに、みんな色々なことがありすぎて混乱しすぎている。伊作はそう思ってても、何か言おうと思っても、頭と感情が追い付かない。どうしよう出来ない自分に嫌気を差し、拳をぎゅっと力強く握った。
みんなも同じような気持ちなんだろう。
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もえこ(プロフ) - はじめまして!大事な時期なのですね!頑張ってください!よい結果になることを祈りながら待ってますね〜!! (2019年7月26日 20時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです!頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずさ丸 | 作成日時:2018年8月31日 20時