*旅する薬草売りの青年* ページ34
翌日。
アミガサタケ城の城下町では1人の青年の活気のある声が広がっていた。
「珍しい薬草、珍しい薬などもありますよ〜!いかがですか〜!」
それは忍術学園六年生七忍衆の一人、善法寺伊作。彼は卒業試験のために旅の薬売りとしてアミガサタケ城の城下町に侵入している。
町人「おぉ〜、これは貴重な珍しい薬や薬草ばかりじゃないか。」
伊作「旅をしながら、薬を売ってる者なんですよ。良かったら、何かお買い上げになりますか?」
ニコリといつものような笑顔で笑う裏に昨日の事を思い出すのであった。
古く寂れた廃屋でボゾホゾと何かが聞こえてくるのかと思いきや辺りに響くような大きな声が聞こえてくる。
小平太「そんな作戦でやるのか!?」
長次「…モソ…バレたら元もこもないぞ……。」
Aが女中として忍び込んでくる頃に男六人は何か作戦を立てていた。
その作戦とは、
Aは先に女中として忍び込み、仙蔵も翌日に完璧な女装をし女中して忍び込む。内部情報を収集。
鍛練組は足軽募集があったので、城の混乱又は城の内部構成を調べあげる。
伊作は旅する薬草売りの青年として、外部の情報収集。村、町又は人々の噂話を収集。
留三郎は城に動きがないか監察。連絡役としても備えついてる。
つまり、城に忍び込む者が半分以上だと言うこと。半分半分でも良かったものを…。
だから、元もこもないのだ。
敵に捕まれば仲間の半分が全滅する可能もある。それは賭けのようなもの。それで小平太や長次が辺りに響くような大きな声を出していたのだ。
伊作「いや、それが大丈夫なんだ…。Aの情報によると、アミガサタケ城は警備が何故か薄いんだ。」
忍び込んでそうそうに情報を外部に伝えるAに感心を持つ四人に仙蔵は呆れるかのようにため息をつく。一旦息を吸い気を治して、緊張感がある雰囲気を作った。
仙蔵「とにかく、今日から3日間は情報収集に集中するんだ。警備が緩い今がチャンスなんだ。」
伊作「それもあるけど、警備が緩いのには何か策があるのかも知れないから気を付けてね。」
小平太「いさっくんが不運発動して、一番危ないけどな!」
「小平太ぁ〜、それを今言わないでくれよ〜。」と痛い所をつつかれた伊作は眉をへの字にして愛想笑いするしかなく。学園とは変わらない光景に、「がはっはっはっはっはっ!」と大笑いをするみんなであった。
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もえこ(プロフ) - はじめまして!大事な時期なのですね!頑張ってください!よい結果になることを祈りながら待ってますね〜!! (2019年7月26日 20時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです!頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずさ丸 | 作成日時:2018年8月31日 20時