＊けもの道と絶品景色＊ ページ25
長次「これからどこにいくんだ……？このような険しいけもの道を通っているが…。」
長次が言う通り、僕たちは分厚くお生い茂っている森のけもの道を歩いていた。
結構な険しい道でもある。
でも、小鳥や動物たちの鳴き声が聞こえて来たり、爽やかな風が左右に揺れていたりして良い所でもある。
そんなけもの道を歩いてるのだが、Aは眉を八の字にさせて不安にしている長次の質問に対して、
「それは行ってからのお楽しみ、だよ♪あと、ごめんね。私、卒業試験前にどうしてもみんなとやりたいことをあって付き合わせちゃって。」
と対照的にルンルンと口笛を吹き、満足らしく笑みを漏らしている。
そんなAに安心なんだかろうか、僕は何故か不安な気持ちにはならなかった。
伊作「A、大丈夫だよ。みんなは了承した上で来てるんだからさ。」
そう切り出したのだか犬猿のどちらから「無理やり連れて来られたがな。」と文句の声が聞こえた。
だから、僕は飛びっきりの最高の全く笑っていない笑顔で「え？なにか言った？」と言えば「いえ、何でもありません。」と蚊のような声が聞こえた。
最初から言わなければいいのにと多少呆れ気味なのである。
そんなことをやっている内に一つ先に森を抜けるまぶしい光がやって来た。
「あ！！もうすぐ着くよ！」
Aは光に飲み込まれたように走り去ってゆく。僕たちも急いでAの後を追いかけて行くことにした。
そして、山奥の森を抜けた場所にやって来たのは壮大な景色だった。
最初に周りがなにも無くて草原ばかりの残念な場所だと思いきや、ここから見上げる景色は絶品だったのだ。
普段見ているような景色ではなくて、こう偉大的な感じの。どこをどう見ても見晴らしが良くて、町や村が見えたりして…。
なんだか、今のこの景色だけは僕たちだけのモノだって感じがした。
でも、ここどっかで来たことがあるよな気がするんだよな。見覚えがあるような気がしてならないし……。
モヤモヤな気持ちでいると、ふとAに目に入った。Aは顔をあげて嬉しいそうに微笑んでいた。
そんな笑顔を見ると同時に脳裏に光景が蘇る。
伊作「！！そうだ！ここって……！」
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もえこ(プロフ) - はじめまして！大事な時期なのですね！頑張ってください！よい結果になることを祈りながら待ってますね〜！！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです！頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずさ丸 | 作成日時：2018年8月31日 20時
