＊何処ぞへ行くの＊ ページ24
「明日で卒業試験だね。」
伊作「ああ、そうだね。」
僕とAは忍たま長屋の縁側に座りながら、何気ない話をしていた。
伊作「それにしても大丈夫なのかな？明日は卒業試験だと言うのに、僕たちこんなのんびりしていて……。」
「卒業試験実施期間は一週間だから、今日ぐらいはゆっくり休んでも問題ないと思うけど？」
そうかなぁ？と独り言とも思える口調で呟いた。
そして、またのんびりした時間を過ごす。
さっき注いだ、香ばしい香りがする緑茶をズズズと音を立てながらすする、僕とA。校庭で遊んでいる忍たま達の声が六年生の忍たま長屋までうるさく響いていた｡
もう一口緑茶をすすろうとしたとき、Aが急に大きな声を出したので、驚き過ぎてむせた僕に「あはっ、ごめん。」と軽く謝った。
伊作「別に良いけど、急に大きな声を出さないでくれよ。驚くだろう…。」
「いや〜、ごめんごめん。私、卒業試験前にどうしてもやりたいことあったの急に思い出してさ〜！」
まさかこの感じは……。
「だから伊作、皆を呼んで来てくれない？」
幼い子供のようにはしゃぐAに、僕はやはりか！と思いながらも「いいよ、別に。」と軽快な返事をする。
「ありがとう伊作！それじゃあ、今から半刻頃に正門で待ち合わせと言うことで！」
伊作「あ、ああ、解った。」
「よろしくね〜！」と言っては、空を翔るように急いで行くAに僕はやれやれ、というふうに力なく笑うのだった。
――半刻後
「うんうん、みんな揃ったね！」
他の五人と一緒に正門に着くとAはとても大きな重そうな荷物を持ちながら待っていた。
伊作「…その荷物どうしたんだい？」
見る限り大きな重そうな荷物。A一人で持つのは大変だと思い、文次郎たちや僕が「その荷物持とうか？」と言えば断られこんな事を言われた。
「細かいことは気にしなくていいから私の後を付いて来て欲しいの！
それじゃあ、しゅぱーーつ！」
六年生「？？？？」
訳がわからないまま、僕たちはAの後を付いていくことになった。
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もえこ(プロフ) - はじめまして！大事な時期なのですね！頑張ってください！よい結果になることを祈りながら待ってますね〜！！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです！頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずさ丸 | 作成日時：2018年8月31日 20時
