＊先輩と後輩＊ ページ23
文次郎「おまっ……仙蔵！卒業試験前に俺たちを殺す気かよ！！」
仙蔵の炮烙火矢で体が黒焦げになり髪がぐしゃぐしゃになっている文次郎がカッとなって怒っている。
しかし、仙蔵は鼻でフッと笑うばかりで反省している様子はない。
留三郎「なにを仙蔵に八つ当たりしてるんだ！と言うか文次郎、これはお前のせいなんだぞ！俺が助ければ、こんなことにはならなかったんだ！！」
文次郎「ああ"！んだと！？」
あっという間に喧嘩がどんどん激しくなっていく。ケイドロで疲れているのか、止める人もいない。
ただ喧嘩をしている犬猿たちを見ているだけ。
こんなんじゃ、楽しいケイドロどころじゃないよ。もう一度辺りをキョロキョロして止める人が居なそうだから喧嘩を止めようとした時、Aが話した。
「ねぇ、こんなことで喧嘩してる場合なのかな？」
Aは四年生浴場事件の時と同じような低い声にニコリと刃のような冷笑をする。
そのことに犬猿たちは喧嘩をぴしゃりとやめた。また僕や他のみんなはこの空気に息をすることすら出来なかった。
「文次郎くんと留三郎くん。君たち喧嘩する場合じゃないって分かってるよね？明後日は卒業試験なのに喧嘩ってどういうつもりなの？」
滅多に怒らないAに僕たちは息すら出来ず息が詰まるのだが……
「なーんてね！そんなことで喧嘩すると言うことはまだまだ鍛練すべき所もあると言うことよ。」
さっきまで怒っていたのに、パッと声や雰囲気を変えてニカッと笑い顔になった。
「五年生たち、遊んでくれてありがとう。これから私たちは鍛練続けるから帰ってもらってもいいわよ。」
そう言い伝えるが五年生は声を元気いっぱい合わせて「いえっ！私達も先輩たちの鍛練に参加させてください！」と言い、やる気満々のご様子。
「ふふっ、じゃあ一緒に鍛練しようっか！みんなもいいよね？」
Aの返事に僕たち六年生は「解った、鍛練するか！」と返事をした。
後に五年生は思うのであった。
六年生たちやっぱり凄い！こんなハードな鍛練を息を上がることなくやってるなんて！俺たちも、もっともっと先輩たちを見習わなくちゃいけない。
追い付かなくていけないと！
卒業試験まであと１日。
＊＊＊＊
六年生と五年生の関係を書いて見ました！
六年生は五年生に対して誰よりも信頼してる後輩で五年生は六年生に対して信頼してる誰よりも先輩。
「頼る、頼られる」関係です。
私はこんな五六年が大好きです！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もえこ(プロフ) - はじめまして！大事な時期なのですね！頑張ってください！よい結果になることを祈りながら待ってますね〜！！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
あずまる(プロフ) - 睡蓮さん» 面白いと思ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2018年11月2日 15時) (レス) id: 78c7944f1c (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮(プロフ) - 面白いです！頑張ってください(^^) (2018年10月29日 8時) (レス) id: 2f089d0de5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あずさ丸 | 作成日時：2018年8月31日 20時
