なんだこのバイト (ページ10)

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二郎くんはオトシゴロページ10

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このバイトを初めてなかなかたったけどひとつ分かったことはめちゃめちゃ暇だということ

いや別にほかのバイトした事ないから分からんけどな？？？？？？けど明らか暇すぎんか？これ

この前なんて1人でジェンガして1人で倒して1人で片付けたけどね。別に寂しくなんかない

『よっ、JIROくん～入るよ～』

まあ今回は暇だから二郎くんの部屋に突入しようと。

暇だという理由で本当は二郎くんの部屋を見たいだけなんだけどね
そういう本の1冊や2冊や10冊くらい持ってんだろこいつなら

人間好奇心には勝てないってもんよ

『失礼しま～』

「はっ！？ちょ、ま」

『…』

やらかした。
少し空いたその扉の向こうが見えると私は即座にそれを理解してすぐピシャリと扉を閉めた

二郎くんは絶賛進行形で男の子タイムだった

私タイミングの悪さまでホント罪～

まあしょうがない所はあるよね。今回は私が悪かった、まさか二郎くんがナニしてるとは思わなかった

ごめんね…そう呟いてから部屋から離れようとしたが
突然手が出てきて私を部屋に連れこんだおかげでそんなことはできなくなった

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「っ！お前！見ただろ！みたんだろ！！」

『はいみましたごめんね』

「部屋に入る前にノックは常識だろうがよ！？！」

『声掛けはしたよ？』

「るっせぇ！！！黙れ！！」

『てかパンツ履かないの？』

「ばっ……！！！！！」

『え！？！今のなんで私殴られなきゃいけないの！？！訳わかんなくない？理不尽！！』

と騒いだらうるせぇ！ともう1発殴られた
もうヤダ私この子のこと分かんない

「…ていうかお前の警戒心も低すぎんだよ」

『え？私警戒する必要なくね？』

「…」

次の瞬間すごい衝撃が体にきて何これ痛って思ったら
背中が壁に押し付けられてた

横には二郎くんの腕目の前には二郎くんの顔

分かった。壁ドンだこれ
少女漫画でよくあるやつ。
でもひとつだけ違うのは、目の前にいる奴の顔が私には恋してる顔ではないことは確か

………殺意を感じる…

「俺、も一応思春期なんだよ。気をつけろ、ブス」

『……それにしても顔、近くない？なんで？』

「……………チッ」

そう言うとあっけなく離れていった
わけわからな

『てかお前顔あっか(笑)』

そう言ったら部屋から投げ捨てられた辛