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ダメ17 ページ18







「俺は、鬼が憎い。」




『…、あ』




「でもそれが今Aさんを殺す理由にはならない」




「だから、そんなに怯えないで」




『………え』





人にこんなに優しい目を向けられたのは初めてだった
まるで、鬼じゃなくて人に向ける目線のようだった

びっくりした。この子はどれだけ優しい子なんだろうって
鬼が憎いなら今私をここで殺せばいいのに
そうするべきなんだろうに


そうしないのは私に情けをかけているからだろうか
それとも何か他にあるのだろうか





『でも、なんで。鬼が憎いならここで私を切るべきだと思うよ』




こんなこと自分で言っておいて
心の中では 死にたくない とは思う自分が矛盾していて気持ち悪い、誰かに言われた通り図々しい

この子に何を期待しているんだよ、私は




「Aさんは人を食べていない」



『そ、そんなの分からんでしょうが』



「分かる。俺は鼻がいいから、匂いでわかる」




え、匂いで!?とちょっと馬鹿な自分がツッコミに入りそうになったが流石にやめた

そんな雰囲気じゃない。




「Aさんが弱いのがその証明じゃないか」




『ちょ、ちょっと傷つく…』




そう言うと ご、ごめんなさい!とあたふた慌てて私に謝るもんだから
本当にいい子だ

ここまで素直だと、調子が狂うというか、なんというか。




「きっとAさんは鬼になりたくてなったんじゃない。」



「皆はAさんのことを可哀想な鬼とか、弱い鬼とか言うけど」



「俺はそうは思えない」



「その弱さは人間らしくありたいという強い思いから来てるもので」



「生に一生懸命にすがるAさんは惨めな鬼でも可哀想な鬼でもない」



「立派な"人"だ」




『……』




「だから俺はAさんを斬らない。」




『…ッヒ、グスッ、ヴェ』




「え、え!?Aさん!!?」




こんなこと言われたの初めてだった。
人からこんなこと言われるとは思ってなかった

鬼になる前のことはあんまり覚えてないけど

多分私の事だから変なドジでもやらかしてしまったんだろうよ。それで鬼になってさ、

人間の意識は強いと言っても鬼は鬼だから家族には見放されるし

鬼にも軽蔑されて 鬼になりきれない私を可哀想と言う。



それでも私は人でありたかったけど

誰一人それを認めてはくれなかった
認めてくれるはずはなかった


けど目の前のこの子は 、私がずっとずっと求めていた言葉を、言ってくれたじゃないか。

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ゆい(プロフ) - 一気に読んでしまいました!続きを楽しみにしております! (10月15日 7時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
AYANO(プロフ) - 桜花さん! 煉獄さんの話公開する事になったら教えてください! よろしくお願いします!あといつも作品楽しく読ませてもらってます! (9月19日 22時) (レス) id: c435c36ab9 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - この作品ほんとに大好きです!健康にきおつけてこれからも頑張ってください!! (9月19日 17時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!続きがとても楽しみです!更新お願いします!! (9月11日 17時) (レス) id: fdf583fde8 (このIDを非表示/違反報告)
雪雫 - 凄く面白いです!続きが楽しみ!お身体に触らない程度に更新頑張ってください。 (9月9日 0時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時

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