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ダメ6 ページ6







『う〜さむ』




真夜中、私は用意されていた薄着の羽織ものをはおって縁側で1人座っていた


今まで、富岡さんとあの派手な男の人以外は接触したことはなく 特に目立った行動もない
他にあるとすればたまに刃物が私の首狙って飛んでくることくらい。

私の運が良いのか相手が下手なのかかすり傷だけで済むけど
痛さからか怖さからかいつも大泣きする。

だから部屋の中には放置したままの刃物が沢山あって割と怖い




『…はぁ』




色んな感情を込めてひとつため息を着くと
部屋の入口の方からノックが聞こえてビクッとした
びびらせんなし……と内心思ったけど

今まで床下からとかだったからこれが普通か、と思い直した




「…失礼する」




どうぞ、と言いたかったがその言葉は出なかった
代わりにゴクリと喉がなった

なぜならその人は、誰のものかは分からないけど
血で びしょびしょっていうか、濡れてるっていうのか、
とりあえず血が沢山ついていて


な、なんで血……と振り絞って出せたのがこの一言で。
多分出せた、と言ってもカスカスになった声しか出ていなかった

けどその人は少し笑ってこう答えた





「君の仲間であろうやつらを殺してきた」



きっと私が動揺するとでも思ったのだろう
その人は私をジッと見つめた

でもあいにく 私が勝手に仲間と思いたかっただけの奴らで
あっちは私の事を何とも思っていなかっただろうから
悲しさが深い訳でもなかった

それよりも私はこの人がこわかった





『………あ、そう、ですか』






「なんだ、泣かないのか!人間らしいというのならば泣くのかと思ったが。」





『いや、泣きたいんですけどね、多分。それより貴方が、その。怖いのかなって!』





「ああ、この血か。安心しろ全部お前の仲間の血だ」




いや何が安心しろだよ…そう思ったがそんな言葉は言えるはずがなく

更に私は既に若干腰も抜けかけていて
ペタリと床に座り込んでいた

ヘタレすぎだろ、自分で自分が嫌になるわ
だけどこの人の怖さ異常だしそうなるのも仕方ないだろと思う自分もいた





「…安心してくれ、俺は君を呼びに来ただけだ!まあこの格好じゃ少し信用性にかけるかもしれんが。」




『そうですよ…ひっ、ちょっと、動くと血散るんで…動かな…ってなんでこっち来るんですかいやあぁぁぁぁぁぁ死ぬ!!!!!』

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m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・  バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時

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