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ダメ32 ページ35





『え、え?……え?まっ、まってまってまってまって』



「喧しい。少し黙っていろ」



『!』




柔らかいシーツの上で状況をようやく頭で理解出来たものの
これから何が起こるかは全く想像もつかなかった


混乱した頭で、思わず空気を読まずにジタバタとキモイくらい暴れたらこのザマ
何かは分からないけど布ような物を口に詰められて私の口からやかましい声はもう出ない

出るのは呻き声くらい。
その呻き声もきったならしいもんだからもう嫌になるわ本当




『……』



「…私がこれから貴様に何をするのか、その小さな脳味噌で十分に考えると良い。」




ば、馬鹿にしてくれちゃって!!!!!


と大声で言いたい所だが 生憎口は塞がられているので何も言うことは出来ない

変わりに無言で鬼舞辻を睨むことくらいしかできないけど最早それも「馬鹿な奴め」と嘲笑われるくらいにしかならなかったので
こいつにとって私はもう虫けら同然。しね。




「だが、逃げよう等と馬鹿な事は考えるな」




そう言うと今度こそ目の前のそいつは私を押し倒して 2本の腕を片方の手で力強く掴まれる

痛いと言える暇もなく 私の上半身を覆っていた布が少しずつそいつの手によって剥がされていき

そして鬼舞辻はあろうことかその立派な牙を私の肩に突き刺した


激痛で 思わず 『ヴェッ!』 と可愛らしさもクソもない声が喉から出てしまうがそんな事お構いなしで牙は深く深く突き刺さる


それから大分長く私の肩にぶっ刺した後、鬼舞辻は満足気に
チュパ と心の底から不快な音を立て牙を抜いた





「私の血を存分に与えてやった。
今まで貴様が鬼でも人でもない生き物だからと情をかけていたが、それも最早要らんだろう」




「鬼になれ、A」





ドクンドクンと心臓が早くなるのが分かった

それは鬼舞辻の私を食うような目が怖いのか
それとも私が鬼になろうとしている反動か

どちらかは分からないけど体中の全血液が沸騰しているように体が熱くなる





『ぐ、あぁ』




「…私はずっと疑問を抱いていたのだ。何故私がここまで貴様を気にかけねばならないのだと」




「毎夜毎夜と家族だなんだと泣き喚き、私が貴様にとって必要のない者だと言いたげに睨む」




「そう、私は確証が欲しい。貴様には私しか居ないのだという確証が」




「私にだけその醜い面を晒してればよいのだ。」




_

これから先のストーリーがまじ雲隠れ

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m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・  バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時

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