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百二十四話 ページ25





次の日、身体の倦怠感がいつもの何倍も酷く昨晩の己を殴ってやりたくなった。
力の入らない身体に鞭打って必死に鍛錬に励むけど、思った通りにできない。

自分のため、次の日の任務のためにこれは週一にするべきかもしれない(それでも多いかも)

隣で涼しい顔して素振りする実弥を睨みつけた。
なによ、やっぱ余裕そうじゃんか。ピンピンしやがって



「んだよ、昨日のことまだ不貞腐れてんのか。お前のせいだからな、謝んねぇぞ」

視線に気がついた実弥は目だけこちらに向けた。

『別に謝って欲しいとかじゃないもん』

「じゃあ何考えてる。言わなきゃ分かんねぇだろ」

頬を片手で捕まれタコの口にされる。

『はなひて』

顔をブンブン振ればすぐに開放される顔

『別になんもない、ただ、私ばっか…その、…余裕ない』

「…っ」

俯いて思ったこと言ってみてもなんも返事が来ないから不思議に思って顔をあげようとしたら今度は頭を掴まれた。

『いたっ、なにすんの』

「見んなァ…!」

『も、なに!』

力づくで振り払って見た実弥の顔は

「オイッ……くそ…」


これまでに見たことないくらい真っ赤になっていた。



「余裕なんかねぇ。お前といるときゃいつも理性と戦ってんだよ」

『へっ』

釣られて赤くなってしまう、なんて哀れな人間なの新堂A

「余裕に見えてたんなら、万々歳なんだけどなァ」

『余裕だと思ってた…』

「ダァッ!クソ!!こんなだせぇとこ見せたかねんだよ!」

若干半ギレ状態の実弥は庭を平地にする勢いで技の練習を始めた。

風の呼吸から吹き荒れる風がちょうどいい。

暑くなった頬を冷やす風と、頭を冷やす風が欲しかったから。なんて呑気なことを考えたら半ギレの実弥が振り返った

「ボケッとすんな、手合わせすんぞ!」

『うあ!まってよ!』

始めの合図なしに飛びかかってくる実弥

『落ち着いてよ〜!』

「落ち着いてられっか!」









そのあとしばらく実弥の顔は赤かった気する。

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パチ麻呂(プロフ) - snowさん» コメントありがとうございます。最後の部分は個人的にこだわっていたシーンなので嬉しいです!続編の方も楽しんで頂けたら嬉しいです! (2020年11月8日 16時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
snow - パチ麻呂様!とりあえずお疲れ様でございました!もうすごく感動的というか、画面の前で号泣してしまいました。ありがとうございました。高評価して、続編に飛んでいきます!これからも応援してます! (2020年10月28日 22時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - お返事ありがとうございます!性癖っていうんですかw続編も見させて頂いてます!これからもよろしくお願いします(*'ω') (2020年6月22日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)
パチ麻呂(プロフ) - みーささん» うわわ(;_;) すっごく嬉しいです、、!こういうオチが性癖なので受け入れていただけるのは本当にありがたいです(( 続編でも当作品よろしくお願い致します! (2020年6月16日 1時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - コメント失礼します。どストライクな作品でもう号泣しました(TT)ありがとうございました!! (2020年6月15日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パチ麻呂 | 作者ホームページ:ないです〜  
作成日時:2020年5月4日 0時

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