向日葵～君の笑顔が見たいんだ7 (ページ19)

今日:24 hit、昨日:3 hit、合計:10,191 hit

・ページ19

雅side

学校帰り

和のいる病院に走る

和……起きてるかな？

和……和……

雅「はぁ…はぁ……」

病室の前

深呼吸を１つして

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ……

扉を開ければ

和「……雅兄……？」

雅「和！。・゜・(ノД`)・゜・。ごめんね…ごめんね……痛かったよね……本当にごめん…」

和の体を優しく抱き締める

和「……雅兄…」

和も俺を抱き締め返してくれて

和「……泣かないでよ…俺、案外丈夫なんだから♪(笑)チビで痩せてるけどさ…骨太みたい(^w^)」

嘘つき……頭…縫ったんだよ？

痛くないわけ…ないじゃん…

大丈夫なわけないじゃん……

何で……そんな優しい嘘…付けちゃうんだろうね

雅「…ありがとう…」

ありがとね……和……

俺は…どれだけ和に優しさを貰ってるんだろう？

和「……受験って……辛いよね…」

雅「えっ？……」

和を見れば

俺を見つめて優しく微笑む…

和「……俺も…中学受験の時……焦りや不安で、押し潰されそうになった…どんどん、自分を追い詰めて…一人で戦ってるつもりになってた……周りが見えなくなって、智兄や、翔兄……雅兄や、潤君に……迷惑かけた…」

雅「…そ、そんな事ないよ……誰も迷惑だなんて思ってなかった…ただ、和の事…心配はしたけどさ……」

和「……同じだよ…」

雅「？」

和「……今の雅兄……あの時の俺と同じ…１人で苦しまなくていいんだよ♪誰も迷惑だなんて思ってない(^^)不安な時は、誰でもいいから話してよ…悩んでるなら、相談しなよ…雅兄の周りには、皆が居てくれる…１人じゃないんだよ♪」

雅「…和……」

和「…皆が俺に教えてくれた事でしょ？ﾌﾌ…雅兄の事…皆でサポートしていくからさ……頼ってよ…」

雅「和…何か、和の方がお兄ちゃんみたいだな(苦笑)」

和「受験に関しては先輩だもん♪」

雅「フハハ♪確かに…和…頼りにしてるよ♪」

和「ﾝﾌﾌ♪」

雅「…でもさ、今の会話…内緒ね…潤にバレたら、バカにされる…」

和「…ﾌﾞﾊｯ( *´艸)…この話は終わりね♪…そういえば…潤君…怪我しなかった？」

雅「和が庇ってくれたから…擦り傷ですんだよ♪」

和「…良かった…」

─────────────────────
智side

少し早めに仕事を切り上げて

病院に来たんだけどさ

雅紀と和の話し声

扉の横の壁に背中を預ける

二人だけの内緒話し…

ごめんね…聴こえちゃった(笑)

話し声が、笑い声に変わる頃

そ知らぬ顔で

病室に顔を出したりなんかして(笑)