タンポポの咲く丘～(二人のかたち《ひまわりシリーズ》） (ページ39)

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聖夜の二人ページ39

翔side

昨日はさ、雅紀の誕生日とXmasパーティーに参加したから和と二人きりでパーティーできなかったし、若干モヤモヤした事もあったけど…

嬉しそうな和の顔が見れたから

まぁ、いいか♪

今日は１日中和と過ごせるしね

今日は朝から二人でデート

映画を観て、ランチしてショッピングして

イルミネーションを見ながらディナー

予定はギューギューだ(笑)

今はランチを終えてショッピング中

洋服見たり、靴見たり

こんなに時間をかけてショッピングする事ってあまりないから若干疲れて来た…年かな？(苦笑)

和「翔さん疲れた？ちょっと休憩しようか？」

心配そうに俺の顔を見上げる和

翔「そうだね…ちょっと休もうか」

和「なら、屋上行こうよ」

翔「えっ？寒いよ」

和「暖房効きすぎててちょっと暑いから、風に当たりたい」

たしかに…歩き回ってた事もあって、少し背中が汗ばんでる

翔「ちょっとだけな♪汗が冷えると風邪引くから」

そう忠告を１つして二人でデパートの屋上に向かう

屋上には遊具がいくつかあり、何組かの親子の姿がある

和は柵に手をかけ風に当たる

和「は～♪涼しい～」

和の髪が優しく靡く

俺は柵を背にして和を見つめる

和「あ……」

和が小さく声を上げる

翔「どうした？」

和「見て…」

和に促され街並みを見下ろせば

ポツポツと灯り始める灯り

Xmasは今日が本番

まだ５時前だけど日の入りが早いこの時期

イルミネーションがチカチカと煌めき始めた

少しの間二人でイルミネーションを見つめる

翔「そろそろ行こうか…お腹空いてきただろう？」

和「そうだね」

予約をしていたレストランでディナー

デザートを食べ終えたのを確認して

翔「…これ…」

俺は和へのプレゼントを渡す

和「えっ？…ありがとう♪開けていい？」

翔「どうぞ♪」

包装紙を丁寧に剥いで箱を開けた和

和「あ…」

翔「買うの忘れてるかな？って思ってさ(笑)それにリング付けてもらいたいなって」

和「ごめん…忙しくてなかなか買いに行けないまま忘れてた…」

翔「肌身離さず付けててよ…」

和「うん…ありがとう♪俺…翔さんへのプレゼント家に置いて来ちゃった…」

翔「いいよ。いつでも(笑)」

ディナーも済ませてイルミネーションも堪能して並んで家路につく

これからもずっと…

隣には和がいて欲しい…

家に帰り順番にお風呂を済ませる

風呂上がりのビールを取りに冷蔵庫をあければ

翔「…あ…」

昨日のケーキが目に入った