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二十九躍 キメちゃうのもちゃんとした理由がある ページ28

「いや話すも何も主、わっちに止められて奴らから話聞いてないんじゃろ?」

「………((ピシャーーン!」

一瞬高杉のバックにイナズマが光り、一気に脱力感漂う空気に包まれる。

「先生…、俺ァ…俺ァ、今すっげぇ恥ずいんだが…」

肩をガクッと落とし塀に手をつく高杉。効果音がチーーン…となっている。

「いや、でもシリアスシーンだし一応前躍はツッコまん方が良いと思って…」

「……そろばん塾、行っていいですか?」

ますます肩を落とす高杉。……もうこれ以上はやめてあげましょう。



そして、翌日。
いつもより早く出勤した月詠は職員室の鍵を開け、ガラガラと少し濁る音を奏でながらドアを開く。

「……って、銀八!?」

月詠はいるはずのない人物の名前を呼ぶと彼の元へ急ぐ。

「んん〜、…パフェ持ってこーい…」

「何をバカな事を言っとるんじゃ。それに……帰らなかったのか?」

月詠が疑問を口にすると、不意にヒラッと銀八の机からプリントが落ちた。月詠はそれを拾い上げると訝しげに中身を読み上げる。

「…これは、今年の入学者名簿?」

名簿には今年の入学者の名前と住所、出身中学校が簡潔に記されており、去年のと比べるととても分かりやすくなっていた。

「…もしかして、これを一晩中分かりやすくなるまで直していたのか?」

月詠はそう訊ねるように銀八の銀色の髪を梳く。それがくすぐったかったのか彼は月詠の梳いた手をギュッと握り、唇をもにょもにょと上下させる。

そんな彼の反応に月詠は思わず笑みをこぼし、背もたれにかけてあった上着を彼の肩に羽織らせる。
そして、彼の耳元まで口を寄せ

「お疲れ様、銀八先生…」



保健室。
どんどん場面は変わるが、生徒が登校する時間になった頃に月詠がいる保健室のドアがコンコンとノックされた。

「入って良いぞ。どこか調子でも悪いのか?」

彼女の言葉が返ってくるとドアは大きく開かれた。そして意外な人物がそこに立っていたので月詠は目を見開く。

「…高杉?」

そこに立っていたのは昨日公園で春雨校中学部の集団と一緒にいた所を助けた(と、月詠が思っている)高杉だった。

「……今度こそ全部話してやるよ、月詠先生」

「話すって昨日のことか?だが、主あやつらから話聞いてないんじゃ…」

「だからあの後聞いてきたんだよ。アンタは勘違いしてたんだ、聞かなくてもあいつらは俺に悪ィ事させたかったんじゃなかったんだ




あいつらは、銀魂高校(ココ)の今年の入学者だ」

三十躍 誤解が解けるとまた新たな疑問が湧くモンだ→←二十八躍 見た目で判断すると自分で真相は暴けない



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白玉(プロフ) - 面白すぎる..さすがプリン!!ww (2017年10月1日 8時) (レス) id: d7b0293ef7 (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃま(別垢)(プロフ) - みかんさん» みかんさん、ありがとうございます!『面白い』と評価して下さってマジで嬉しいです!!これからも応援ヨロシクお願いします★ (2017年4月8日 20時) (レス) id: 5afe51ca08 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!沖田と神楽の所が特に面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月8日 19時) (レス) id: 7cb491045b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:交差点プリン | 作成日時:2017年3月31日 18時

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