【3z銀魂】サド野郎達の日常は酷く面白いです

二躍 3人美女の日常 ページ2

ギャグツッコミが飛び交った賑やかなHRが終わり、3Zの教室はより賑やかになっていた。
その内のチャイナ娘・神楽は友人の一人のまた子に助けを求めた。

「また子ォォ！一生のお願いアル！！」

「うぉお⁉ビックリしたぁ…。どうしたッスか神楽」

神楽はまた子を見上げ、ビンゾコメガネからわずかに覗くスカイブルーの瞳を潤ませた。
この姿は世に言う美少女の上目遣い付きのおねだり……。

「…数学の宿題…、やってなかったネ。また子助けてヨ…」

「…しょ、しょうがないッスね！神楽がそこまで頼むなら見せてもイイッスよ」

と、最終的に神楽の可愛さに負けたまた子であった。
また子の照れ気味の承諾に神楽はパアッと顔を綻ばせる。

「ホントアルカ⁉ありがとまた子！！」

「いや神楽ならイイッスよ。いやむしろ神楽は大歓迎ッス！」

言葉の最後に本音が漏れたまた子であった。
…と、そんな美女二人の愛らしい様子に今井信女も二人の輪に混ざった。

「二人とも自覚あるの？すごく目立ってる。…ほら、隣のクラスの奴らまで見に来るザマ」

「仕方ないッスよ。神楽が可愛すぎるから」

また子は小動物を抱きしめるようにギューっと神楽を愛(め)でる。
信女も「それは同感…」とつぶやき、神楽の頭を撫でる。

「な、何言ってるアルカ！また子と信女の方が断然キレイアル！私なんかメガネだし…」

「…神楽」

「…自覚なし、みたいね」

二人は無自覚な神楽の様子に苦笑した。

すると、ガラッと後ろのドアが開き眼帯の男が少し遅れて登校してきた。

「晋助様！」

また子は眼帯の男・高杉晋助の姿を認めると、真っ直ぐ彼の方へ寄っていった。
その様子に神楽と信女は顔を見合わせる。

「相変わらずアルネ、また子。そんなにアイツの事好きアルカ？」

「まあ誰が見てもそう見えるわね。晋助の方は……、まだ分からないけど嫌がってはないわ」

「私、また子が好きなら応援したい思うヨ。でも、正直私高杉の事、分かんない。いいヤツなのカ、悪いヤツなのカ…」

神楽の言葉に信女は少し考えるそぶりを見せると、神楽に問うた。

「……。…神楽はまた子が悪いヤツの事、本当に好きになると思う？」

「え？」

「確かに晋助は見た通り不良っぽいし素直じゃないし私の携帯十回も壊すし…」

「えっ！？最低アル！」

「…でもね。そんなバカでも腐ってもアイツは私と総悟の幼馴染だから」

「……」

神楽はもう一度高杉に精一杯話しかけるまた子を見つめた。

三躍 不機嫌の元凶たち→←一躍 170cm登場からの3Z!!

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